ERIC CLAPTON
若くして「ギターの神様」と呼ばれるも、自身はアルコールとタバコと女“レイラ〜”と薬物中毒に溺れていき、どんどんダメになっていった70年代初頭、初のソロアルバムとして神様が出したのがこれ「ERIC CLAPTON」です。デラックスエディションと名を打ち、1枚目にはトム・ダウドのリリース版をリマスタリングしたものに、ボーナストラックを3曲、2枚目はあのデラニー&ボニーのデラニーによる未発表オリジナルミックスにこれまたボーナストラックを4曲を追加収録。うーん、デラックスエディションというだけはあり、盛り沢山ですね。デレク&ザ・ドミノズのあとの頃だけに、アメリカ南部指向のサウンドを取り入れて、彼の仲間達が最大限にバックアップしていまして、初ソロにして名盤であります。とくにこのアルバムには、その後のライブで何度も演奏される決定的な名曲「アフター・ミッドナイト」やリオン・ラッセルとの共作曲「ブルース・パワー」他、「ロンサム・アンド・ロング・ウェイ・フロム・ホーム」、「イージー・ナウ」、「レット・イット・レイン」などなど佳曲揃いです。しかし、ジャケットを見てお分かりのように、クラプトンの眼はどこか虚ろ...。バックのジャケット写真も、せっかく仲間達がみんな笑顔なのに、ひとりあさっての方を向いていじけています。この後、奇跡のカムバックアルバム、74年の「461オーシャン・ブルーヴァード」発表まで、彼はどん底に落ちていくのであります...。しかし皮肉な事に、このソロアルバムは歴史的名盤と輝くのです。クラプトンは、日本でこれだけ人気があるのに、意外に聴かれていないのがこのアルバムだと思います。未聴の方にお勧めっ。
ラベル: 音楽
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