僕とライカ

昭和のカメラ師、スナップの達人こと木村伊兵衛は、かなり好きな写真家であります。一見何気ないスナップ写真でありますが、そこに写る被写体を通して見えてくる木村伊兵衛氏の優しい目線は、見るたびにいつも静かな感動をおぼえるのです。そんな氏の自作解説付き写真とエッセイが収められた一冊“僕とライカ”を読みました。いろいろと為になることが書かれてあって面白かったです。
戦前の写真日報に書かれた、氏の写真に対する考え...、そして戦後カルティエ・ブレッソンの報道写真に触発され、報道写真家に専念する決心をし、ライカをかまえ写真を追求し続ける木村。農村に日本の社会に対する希望を追い求め、写し続けた秋田の人達などなど...。読んでいて、氏の写真に対する真摯な姿勢に頭が下がりますね...。写真欲が刺激されます。
朝日新聞社。2,000円。
ラベル: BOOK
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