内藤多仲と三塔物語
京橋にありますINAXのギャラリーにて「タワー -内藤多仲と三塔物語- 展」がやっていましたので、見てきました。三塔とは、東京タワー、名古屋テレビ塔、大阪通天閣なのですが、これらは全ては「塔博士」と呼ばれた内藤多仲(たちゅう)さんが設計されたのです。内藤さんは、アメリカ留学していた頃、自分の荷物を運ぶ為の大きなトランクを使っていたのですが、荷物が増えたので、中の間仕切りをとってしまったら、たちまちトランクは壊れてしまった。その時、彼は間仕切りがトランクの強度に大きく貢献していることに気づいたのが、彼の建築設計の原点でした。以来、地震の多い日本の耐震構造理論を躍進させ、建築の中でも構造がとくに主役となる鉄塔を数多く設計したのです。
現代においては、高層ビルが多数林立するなか、デジタル放送の開始もせまり、これらの塔の存在意義が問われてきているようです。ですが、塔はやはりその街のシンボルであり、人々の心の拠り所なのであると思います。何よりもその造形が美しくカッコいいではないですか。耐震構造をふまえて設計されているので、東京タワーなんて関東大震災クラスの2倍の揺れがきても耐えれるそうです。あの通天閣も、阪神大震災に耐えています。凄いなぁ。ひさしぶりに東京タワーに登ろうかな...。そんな内藤多仲さんと彼の代表作である東京タワー、名古屋テレビ塔、通天閣の貴重な資料が展示してありました。タワー好きの方はぜひ、そうでない方もぜひ見に行く事をお奨めします。図録もなかなかよく出来ていますよ。11月18日まで。
ラベル: 展示
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