2006/09/24

G型しょうゆさし



“しょうゆ”は我々日本人にとっては、もはやなくてはならない血液のようなモノだと思います。そんな毎日使う“しょうゆ”を入れるスタンダードなしょうゆさしがコレ。白山陶器の“G型しょうゆさし”です。我が家に、しょうゆさしがなかったので買ってきました。液ダレしない注ぎ口の形状に、注ぐ量を微妙に調節するため開けられた蓋の上の穴、持ちやすいようにくびれた、女性のウェストを想わせるボディ。これ以上ないくらい、シンプルで美しいデザインです。



デザインは、陶器デザインの大御所、故・森正洋氏です。森正洋氏は、改良に改良を重ね、このデザイン作っていったそうです。地味にコツコツと、ひたすら使い勝手を考え、デザインしていく。当たり前の事を、厳しい眼を持って作っていく。晩年のインタビューを読むと、そのモノ作りに対する姿勢は、映画の黒澤明と似ているなと思いました。これぞ“スーパーノーマル”ですね。1961年グッドデザイン賞受賞。58年登場以来、半世紀近くも使われている超・定番商品です。凄いなぁ。

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