NEW MOON

孤高のシンガー、エリオット・スミスが亡くなって、はや4年。あの、か細くデリケートな声で、僕らに数々のせつない歌を聴かせてくれましたが、亡くなってしまっては(自殺でした...)これ以上は望むべくもありません。残してくれた、せつないアルバムを大切に聴いていくしかないなぁ...と思っていたら、突然の新作発売です。しかも2枚組です。
どうやら、マイナーレーベル時代の94年から97年の間に録音されたものの、未収録曲を編集したアルバムのようです。長年共作していたRob Schnapfがプロデュースし、現在エリオット・スミスの楽曲管理を行っているLarry Craneがミックスを担当しているそうです。冒頭から最後まで、もちろんエリオット節が炸裂です。あまりにもせつなくもの悲しい曲の数々...。でも、そこが良いんですよね。
全体を通して聴くと、曲が完成形に達していないからか、音のバリエーションが欠けて、ちょっと物足りなさがあります。逆に言えば、それだけ既存のアルバムの完成度の高さを感じさせるのですが。でも未収録曲ではありますが、また彼の歌声が新たに聴けると思っていなかったので、これは嬉しいアルバムです。タイトルのNEW MOONが、彼らしくてまた良いです。
ラベル: 音楽
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