2006/08/17

愛...しりそめし頃に... 第7巻


藤子不二雄Aの漫画「まんが道」は、随分前に読みまして、これを読んでいると自分もモリモリと何か創作したくなりました。影響を受けやすいのかな...。この作品は、漫画家のバイブルのような存在だったのではないでしょうか。下書きにペン入れをする時の擬音“カリカリカリカリ...”は、この作品がパイオニアだと思います。そんなまんが道の続編、主人公満賀道夫とトキワ荘に集う若き巨匠たちの青春群像を描いているのがこの「愛...しりそめし頃に...」であります。隔月連載なので、単行本が出るのもスローペースなのですが、現在も連載中なのです。もう8年ぐらい連載してます。単行本には巻末に、毎回付録がついており、今回は当時の漫画「ふくろう男」の再録です。甘酸っぱい恋の話や、アニメーションとの出会い、当時まだめずらしいテレビを二人が買ってしまう話等、戦後の漫画界の歴史書として読んでも面白いです。しかし藤子不二雄A先生はご高齢なのに、今だに漫画を描いていらっしゃるのには驚かされます。いつ引退してもおかしくないです。しかしこの作品だけは、なんとか最後まで描ききって欲しいです。

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