2006/08/23

ビートルズ大学


僕がビートルズを真剣に聴くようになったのが、たしか1987年のオリジナルアルバムがCD化された時からです。その時は、自分にとって何か本当に特別な物を発見した感じでした。以来早18年、再三に渡ってアルバムを聴き、聴くたびに新しい何かを感じ続けるのであります。当然、世の中に数多く出ているビートルズ本も、たくさん読んできました。もうビートルズに関しては、書き尽くされているのでないかと思うぐらい、本が出ていますよね...。しかしこの「ビートルズ大学」は、数あるビートルズ本とは違う観点で書かれてあります。そうこれは大学の授業なのです。研究テーマを深く追求し、学んでいくのです。これが滅法面白い。眼から鱗ものの授業です。あっと驚く新発見・新学説がたくさん書かれています。どんなにビートルズ好きな人でも、楽しめると思います。とくに今年はビートルズ来日40年ということで、そこかしことまた盛り上がっています。ジョンにシェーのポーズをやらせたり、偶然フール・オン・ザ・ヒルのレコーディング現場に居合わせたりした星加ルミ子名誉教授を迎えての授業が、とくに興味深かったです。なにげに表紙の写真の4人が、この本も読んでいたりと、著者である宮永正隆氏のユーモアセンスも抜群です。何よりビートルズに対する愛であふれています。All You Needs is Loveです。一家に一冊お勧めの本であります。アスペクトから。1,575円。

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