やっぱり心の旅だよ

福満しげゆきの4冊めの単行本「やっぱり心の旅だよ」が出たので、読みました。あまりの面白さに、吹き出してしまいました。
基本的には、過去に(作者が生活の為に)描いたエロ漫画と、相変わらずの“眼鏡ハゲおじさん”と“(作者自身がモデルであろう)ボク”が主人公の奇妙な短編が載っていたりします。とくにこの“眼鏡ハゲおじさん”が、見た目はダメな親父であるが、どこかしらかっこ良く感じるのは僕だけであろうか。“眼鏡ハゲおじさん”が出てくるお話は、どこか男の哀愁みたいなものを感じるのです。情けないけどカッコイイ。この路線で、もっと作品を描いてほしいところです。
そして、2ページの体験エロ漫画の下欄に載っていた、作者自身の解説が笑えました。毎回あとがきも面白く、それも楽しみな作品です。漫画からにじみ出る作者の謙虚なその姿勢が、地なのか、ボケなのか、計算なのか、確信犯なのかはわかりませんが、その情けなさぶりはとても共感を抱くので、これからもドシドシそのノリで漫画を描いてほしいと思います。万人にはとてもお勧め出来ない一冊。でもいい。
ラベル: BOOK
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