2007/05/28

荒木経惟「67 反撃」 



再び天気がよく青空が気持ち良いので、今週も写真展に出かけてきました。
今回は、清澄白河にあるタカ・イシイギャラリーにておこなわれている“荒木経惟「67 反撃」”であります。そうまたアラーキーです。
清澄白河は、以前に仕事がらみで撮影に一度来て以来だったのですが、今回はじめてタカ・イシイギャラリーに行ったのだけど、駅を出てから10分、ギャラリーが全然見つかりません。もともとこの辺はギャラリーがあるようなイメージとはほど遠く、とても殺伐とした所なのです。事前に地図で場所を確認していたのですが、ちっとも見つかりません。うーん、おかしいなぁ...。該当する場所は巨大な倉庫のような建物しかないのです...。そう、なんと、この建物の5Fがギャラリーでした。入り口が、倉庫の裏口に当たるところなので、全然目立たず、これでは初めて来る人は分からないですよ...。倉庫の前はコンクリートタンクがあったり、なんだかとてもシュールな場所です。でもこのギャップが面白いですね。



気を取り直して、早速中に入りましょう。なんせ倉庫なので、業務用の荷物を運ぶ為のエレベーターでゴゴゴと5Fへと上がります。
荒木氏の写真は、今回もまた、はち切れんばかりパワーに溢れた写真ばかりでした。なんでも今回は、この展示の初日である5月25日で67才となったアラーキー氏。67カメラを使って、フィルム写真のデジタル写真への反撃。そして筋ジストロフィーの女の子のヌードは、普通の女の子への反撃。ブスな女の子の緊縛写真は、アナウンサーのような綺麗な女の子への反撃。汚いところがあって、欠点だらけでも生きている、本当の女の方々を撮った作品約100点が展示されています。うーん、凄い。圧巻です。相も変わらず生きた写真です。ぽつりぽつりとお客さんが来ていましたが、意外に若い女性が多く見に来ていましたね。写真の内容が内容なので、見ているこちらが、ちょっと照れます...。




このギャラリーは隅田川の側にあり、清洲橋がかかっていたので見てきました。吊り橋だけど、鉄骨がゴチゴチしていて面白い橋ですね。たしか関東大震災後に架けられた橋で、震災に負けぬようものすごく丈夫に作られている橋です。橋に打ち込まれているリベットの数が、尋常じゃありません。もの凄い数のリベット、リベット...。橋を架けた人達の想いが見てとれました。倉庫に橋、隅田川にコンクリートタンク。そして荒木氏の強烈な写真の数々...。展示は6月23日まで。

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