荒木経惟 愛ノ花

窓から外を見ると、気持ちのいい青空が広がっていたので写真展を見に行く事にしました。
...と言っても、先週の話ですが、青山にあるRAT HOLEにておこなわれている“荒木経惟 愛ノ花”を見てまいりました。

1990年から2007年に至る16年の間に撮影された、花の写真を中心に展示。「KAORI LOVE」という、モノクロヌードに、荒木氏自らカラーペインティングした作品もいくつか展示していました。この展示は、5月17日から始まったそうですが、その日は亡き妻・荒木陽子さんの誕生日なんだそうです。陽子さんが入院していた病室にあったコブシの花から始まり、今に至るまで、荒木氏はとにかく花を撮りまくっています。あまりにも淫美な花の写真の数々。枯れかかった花の写真は、不思議とエロスを感じさせます。荒木氏の写真は、いつも生と死を写し込んでいるように感じる。その溢れんばかりのパワーに、圧倒されます。生きている写真とは、こういう写真なのでしょう...。

帰りがけに、表参道の交差点を横切るデモの方々にでくわしました。「サービス残業させるなー、サービス残業するなー」マイクに響くデモ隊の声。ゾロゾロと交通をさえぎり歩く彼らの姿を見て、何を言わんかや...。これもまた人の生きる姿か。うーん。
展示は6月22日まで。

ラベル: リポート
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