時事ネタ
とり・みきの漫画を読みはじめたのは「くるくるクリン」という作品で、少年チャンピオンに連載されていました。今から20年程前だったと思います。チャンピオンというメジャー誌に掲載されていたため、連載が終わった後もバンバン週刊漫画誌で連載すると思いきや、予想に反して、シニカルでブラックなギャグ漫画を次々とマイナー誌に発表していき、いつ時も気になる漫画家の一人となりました。クリンももの凄く好きでしたが、その後の超マイナーネタを扱った漫画群も、もの凄く面白いです。そんな漫画のひとつ「時事ネタ」が、昨年末10年間の連載を終え、単行本になったので読みました。
連載時に起こった事件等、その時の時事ネタをテーマに取り上げ、毎回2ページにわたって描いたモノです。96年から始まっているのですが、忘れていた事件がブラックなギャグで見事に調理され、描かれています。ネタとしては本来笑えない事ばかりなんですが、とり・みきの手にかかると本当に可笑しいです。単行本なので、10年に渡っての連載を一気に読んでしまいますが、漫画の描き方や方向性に全くブレがなく、非常にクオリティが高いと思います。さすがです。文藝春秋。1,048円。笑えます。
ラベル: BOOK
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