2007/05/30

写真への旅


またまた荒木経惟氏ネタで恐縮ですが、本を読みましたのでご紹介します。
「写真への旅」と題したこの文庫本は、76年に『現代カメラ新書13 写真への旅』として出ていたモノの文庫化だそうで、氏が初めて出したフォトエッセイ集であります。13のエッセイが載っていて、毎回、荒木氏の実戦写真教室(対決?)と題して、一般の方々と(時にはプロとも)写真を撮りあいった、激戦記といったところでしょうか。型にとらわれず、自由奔放に撮りまくる彼の姿は、30年前の当時から何ら変わっていないのに驚かされます。ご自身をしっかり確立されていて、なんのブレもなく行動するその姿勢には頭が下がります。いやはや、凄いです。書かれている文章の方も、こりまた自由奔放で、時に読んでいてついていくのが至難な時がありますが、これもまた氏の人柄がにじみ出ていて、写真同様に面白いです。
光文社文庫。514円。

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