2007/06/03

We Want Miles


70年代後半に入り、行き着くとこまで行ったからか、マイルスはJAZZ界から去り、突然の沈黙期に入る。
当時の音楽界の状況から考えるに、常に前進して来たマイルスにとっては、少しばかり休憩を取らねばならない時期だったのかもしれません。そんなわけで、5年間引退(?)をも世間に思わせた後、突如の復活を遂げたのがこのアルバム“We Want Miles”です。
いやタイトルが良いですね。いつの時代も、我々はマイルスを必要としているわけですが、この黄色いジャケットからマイルスの復活の意気込みが伝わってきます。プロデュースはもちろん長年の盟友テオ・マセロ。ニューヨーク公演からボストンでの公演、そして東京公演からも収められた、熱きライヴ盤です。
個人的には3曲目の“FAST TRACK”が、疾走感があって好みです。都会派マイルスといったところでしょうか。マイルス、吹きまくっております。
ギターサウンドが目立つ80年代のマイルスは、ちょっと抵抗があり、まだあまり聴いていないのですが、徐々に聴き込んでいこうと思います。やっぱりマイルス、かっこ良いです。

ラベル: