2007/07/14

HIGHWAY COMPANION


ここのところはずっと、先日ご紹介しましたトラベリング・ウィルベリーズばかり聴いておりました。そんなおり、そういえばトム・ぺティは昨年サードソロを出していたな...と思い出し、考えてみればジェフ・リンがプロデュースのところに名を連ねていたな...ともうひとつ思い出し、ジャケットのロケットのイラストに妙に惹かれていたのも思い出し、そうなると突如猛烈に聴きたくなり、タワレコへ行ってきました。今回は贅沢にも日本版CDを購入し、じっくりと聴いてみました。
もともとトム・ベティが米国人ということもあってか、トラベリング・ウィルベリーズが出た当初も、ロイ・オービソンには心をグサリとやられたものの、トムだけにはなぜかそんなに興味がわかず、ハートブレーカーズのアルバムを聴いてみたりなんかしましたが、あまり心に響かず今に至っておりました。あの独特の粘っこいトムの声が、昔はそんなに好きになれなかったのです。ですが、今回のウィルベリーズのDVDに収録されていたプロモビデオを見ていたら、この声が、なかなか味があって良いなぁと思うようになりました。
そして今回のサードソロ。大傑作です。久々に名作と呼ばれても良いアルバムにぶち当たった感じです。トムは人生で積み重ねてきたものを音に変え、紡ぎ出しているのでしょうか...。ジェフとトムとマイクのトライアングルが絶妙なバランスとなり、またも音楽の奇跡が巻き起こったようです。素晴らしい。聴き込むほどに味が出る、自信を持ってお勧めするアルバムです。

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