母を訪ねて三千里

十数年振りに、カルピス名作劇場“ 母を訪ねて三千里 ”をレンタルDVDで見ました。子供の頃リアルタイムで見て、その後再放送を1度全話見たおぼえがあります。そして3度目。全52話に及ぶ、一代大河ドラマロードアニメーションであります。後のスタジオ・ジブリの面々が多く参加していた作品で、監督は高畑勳、場面設定として宮崎駿も参加しております。随所に、その後のジブリ作品の原点が垣間見え、今見るととても興味深い発見がたくさんありました。特にこの作品の特徴である日常描写は、凄まじいものがあります。“食べる”という生きる上での基本的な行動が、何度も描かれていたり、人と人とのつながりや友情、軋轢、争い、仲間、等々...様々な困難を主人公マルコ・ロッシくんの目を通して、我々は三千里にも及ぶ旅を共にし認識していくのです。子供に見せるのはもちろんの事、ニート等と呼ばれる無気力世代にもぜひ見てほしいです。これを見れば、何かをせずにはいられません。声優陣もベテラン揃いで、見ていて安心感があります。なぜ、今このような作品が作られなくなったのでしょうか...。今こそ、このような力強く、どの世代でも見られ、人が生きるという事を考えさせる作品が必要だと思います。永遠の名作です。これがお気軽にレンタルで見られるとは、時代は変わったなぁ...。
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