2006/12/14

クルト・ネフ氏


スイスの木製玩具メーカー“ ネフ社”の創設者クルト・ネフ(Kurt Naef)氏がお亡くなりになられました。享年80歳。去る11月30日にスイスの病院にて亡くなられていたそうで、僕は昨日気づいた次第です...。何やってんだか...。先日亡くなられた実相寺監督もそうでしたが(11月30日blog参照)、僕はクルト・ネフ氏が築き上げたネフ社の玩具に、大きな衝撃を受けた一人なのです。
ネフ氏はヨーロッパの木製玩具界のドンのような存在でして、それとは裏腹に、ご本人のその優しいキャラクターとサービス精神の大きさは、いろいろなところで伝え聞いておりました。そんな方だからこそ、あのような素晴らしい数々の木製玩具が作り上げられたのでしょう。代表作のネフスピールは、いまだに持っていない僕ですが、約50年前のデザインですが、微塵も古さを感じさせずいまだに光り輝き続ける木製の積み木であります。元々は家具職人だったそうで、片手間で作った積木を売ったら、本業の家具より売れてしまったそうです。
今年は美しい装丁の自伝本が出ていて、よっぽど買おうかと思っていたのですが、なにせ洋書なので翻訳版が出るのを待とうと思い、これも買っていませんでした。しかし、この人からは、naefの木製玩具を通じて、モノ作り対する真っ当なその姿勢と精神をおそわったような気がします。まだまだ現役でご活躍中だっただけに、残念であります。ご冥福をお祈り申し上げます。

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