天才アラーキー 写真の時間

前書“天才アラーキー 写真の方法”(11月9日blog参照)に続く第二弾、“天才アラーキー 写真の時間”を読みました。もちろん写真の撮り方本ではなく、荒木氏の写真を通した人生論です。前作よりも、より一層砕けた感じがしましたが、内容はいささか薄くなったような気がします。でも撮影現場の状況などをそのまま文字に起こしていたり、ヴェネツィア、韓国などでの個展の様子など、他国での反響振りも面白かったです。彼自身が、とことん下町の人間で在ることが述べられており、人柄が伝わってきます。そして、数々のエロティックなヌードを撮ってきた彼が行き着いたのは、究極のヌードである“顔”。今も日本人の“顔”を撮り続けているそうです。“顔”がいちばんいやらしいとか。いつものヌードも、もちろん撮ってはいるようですが...。還暦を超えてもなおパワフルに活動し続ける荒木氏は、本当に凄いと思います。集英社新書。798円。
ラベル: BOOK
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