2007/04/16

"TOKYO" マグナムが撮った東京



恵比寿の東京都写真美術館で行われている"TOKYO" マグナムが撮った東京を見たのでご紹介しましょう。
マグナムとは、1947年にロバート・キャパの発案で、アンリ・カルティエ=ブレッソンとジョージ・ロジャー、 デビッド・シーモア“シム”らが創設したフォトジャーナリストの集団です。「マグナム」という名は、お酒好きの彼らが、愛するシャンペンの大瓶からとったといわれております。写真家の権利と自由を守り、 主張することが目的で、誰でもこのマグナムに入れるわけではなく、厳しい審査を受けて、やっと認められた一流の写真家が入る事が許されるのです。そして、そのマグナムが、戦後日本を訪れて、数々の“TOKYO”という街をモチーフにカメラに収めてきたた約150点の写真を今回は展示しています。



展示は、年代順に構成されていまして、どの写真も普段我々日本人が目にしている東京とは違った視点が写し込まれていて、非常に面白いです。東京という街が、実に多彩でエネルギーに満ちあふれ、ごった煮の坩堝と化した狂乱の都市に感じます。そしてどの写真も共通して言えるのは、彼らのシニカルな目線をどの写真にも感じる事でしょうか。そんな中でも一番良いなと思ったのは、やはりキャパの写真でした。彼の写真からは、シニカルながらも、その視線に彼のやさしさを感じるからです。どの写真も温かいのです。いい。
展示は5月8日まで。

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