2006/10/22

ぼくらの小松崎茂展


東京・大手町にある「逓信総合博物館/ていぱーく」なるところで、『子どもたちの夢やあこがれを描き続けた画家/ぼくらの小松崎茂展』の展示が行われているので、見てきました。小松崎茂といえば、僕は今井のプラモデル・サンダーバードの箱絵を思い出すのですが、この方は戦中から挿絵画家として活躍されていたので、もの凄く膨大な数の絵を描いていらっしゃるのです。展示場には、時系列にそって挿絵やボックスアートの原画、雑誌等、約500点が展示されてまして、見応えたっぷりでした。どの絵を見ても、一枚の絵の中に様々なドラマが盛り込まれており、見る者の想像力をビンビン刺激しますね。



中でも、やはり得意の戦艦の原画は、特に迫力がありました。プラモデルの箱等、印刷されたモノは当然年月が経っているので、色あせてしまっていますが、保存状態の良い原画は、色彩鮮やかに光り輝いておりました。凄い...。この展示会の題名通り、正に“子どもたちの夢やあこがれを描き続けた画家”でありました。そんな僕も、多大に影響を受けた一人であります。2001年に86歳でお亡くなりになるまで、生涯現役で描き続けられました。展示場の最後に、ライフワークであった戦艦大和の油彩画ありました。亡くなった2001年に描かれたものなのですが、海上を進む大和を“真後ろ”から描いているのです。まるで、氏が大好きだった大和と共に自分も旅立っていくかのごとくに。12月3日まで。男子はとくに行くべし。

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