
今日は2月3日。節分の日。近所の池上本門寺にて、節分式があるというので行ってきました。撮影もしてきたので、早速フォトリポートをお送りします。

時刻は午後2時30分。本門寺周辺は既に異様な熱気に包まれておりました。ゴゴゴ。本門寺前の広場が、人で埋め尽くされています。初詣でもこんなに人はいないのに、何なんでしょうか...。

そう、集まった人々は皆、坊さんや年男年女の方々や芸能人やプロレスラー達が撒く“福豆”をゲットすべく待っているのです。ちなみに今年のゲストは元アイドルの松本伊代さんやサックス奏者のMALTAさん。歌手の白都真理さんに新日本プロレスの天山広吉さんやら他大勢。あ、鬼も来ていたとか...。

豆まきの人達がゾロゾロとやってきて、所定の位置に着きました。時刻は午後2時55分。午後3時きっかりの合図まで、皆自分の場所確保の為に必死です。辺りの空気が一層張りつめてきました。これからどのような豆まきが待ち受けているのか、僕も緊張してきました...。ぞくぞく。

ゴオォォォーン。鐘が鳴るといっせいに豆を撒きはじめました。ドドドドドド。狂喜乱舞とはこの事か。待ちわびていた群衆は、一斉に手を伸ばし、豆をつかみ取ろうと必死です。キャー。ワー。押さないで下さい。

皆、我先にと豆を取ろうと“鬼”のような形相になっているではないですか。福豆、福豆。どわあぁぁぁ。みんな落ち着けぇ。警備の警察官が、なだめるアナウンスをかけても耳に入りません。笑う角には福来たるって言うじゃないですか。キャー。ワー。そうか、なるほど気づきました。我々は鬼の役をやらされていたのだと。我々が鬼なのだ。ガーン。

時間にして5分も無かったと思います。あっという間に、豆は全て撒かれてしまいました。さすがに全員に豆は行き渡りません。一人で何個も持っている人もいれば、全く取れずじまいの人もたくさんいました。結構な数が撒かれたとは思うのですが...。

まるで世の中の縮図を見ているみたいです。勝つ者と負ける者。不公平な世の中です。ちなみに僕はカメラ片手に、一袋キャッチするのに成功しました。ラッキーです。

人々は現金なものです。イベントが終わるや否や、一斉にドーッと帰りはじめました。人間の強欲な部分を見た想いです。帰り際に豆袋を両手に持った男の子が、僕に向って微笑んでこう言いました。「こんなにたくさん取りました」。本当の笑顔です。

真に純な心を持つ者が、こうあってほしい。そしてそんな切なる願いを子供達にわかって欲しい...。そう思います。いや、いろいろと勉強になるイベントでした。鬼は外。福は内。

ラベル: リポート