2007/05/30

写真への旅


またまた荒木経惟氏ネタで恐縮ですが、本を読みましたのでご紹介します。
「写真への旅」と題したこの文庫本は、76年に『現代カメラ新書13 写真への旅』として出ていたモノの文庫化だそうで、氏が初めて出したフォトエッセイ集であります。13のエッセイが載っていて、毎回、荒木氏の実戦写真教室(対決?)と題して、一般の方々と(時にはプロとも)写真を撮りあいった、激戦記といったところでしょうか。型にとらわれず、自由奔放に撮りまくる彼の姿は、30年前の当時から何ら変わっていないのに驚かされます。ご自身をしっかり確立されていて、なんのブレもなく行動するその姿勢には頭が下がります。いやはや、凄いです。書かれている文章の方も、こりまた自由奔放で、時に読んでいてついていくのが至難な時がありますが、これもまた氏の人柄がにじみ出ていて、写真同様に面白いです。
光文社文庫。514円。

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2007/05/29

木製ガンダム



ガンダムにこだわり続けるバンダイから、またしても突飛なガンダムの登場です。
オール木製のこのガンダム。一体一体を仏師が天然木を手彫りして、彫り上げて作られるそうです。全高約300ミリあり、当然木目などが1体1体異なります。豪華専用桐箱もついているそうで、本格的ですね。写真で見る限り、RX-78の完璧なるプロポーションで再現されています。いや、凄いなこれは。気になるお値段は5万400円と、意外に安く感じます。以前紹介した(2月27日blog参照)、ダース・ベイダーの兜と共に、床の間にでも飾りたい一品です。さぁ、次はどんなガンダムが登場するのでしょうか。

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2007/05/28

荒木経惟「67 反撃」 



再び天気がよく青空が気持ち良いので、今週も写真展に出かけてきました。
今回は、清澄白河にあるタカ・イシイギャラリーにておこなわれている“荒木経惟「67 反撃」”であります。そうまたアラーキーです。
清澄白河は、以前に仕事がらみで撮影に一度来て以来だったのですが、今回はじめてタカ・イシイギャラリーに行ったのだけど、駅を出てから10分、ギャラリーが全然見つかりません。もともとこの辺はギャラリーがあるようなイメージとはほど遠く、とても殺伐とした所なのです。事前に地図で場所を確認していたのですが、ちっとも見つかりません。うーん、おかしいなぁ...。該当する場所は巨大な倉庫のような建物しかないのです...。そう、なんと、この建物の5Fがギャラリーでした。入り口が、倉庫の裏口に当たるところなので、全然目立たず、これでは初めて来る人は分からないですよ...。倉庫の前はコンクリートタンクがあったり、なんだかとてもシュールな場所です。でもこのギャップが面白いですね。



気を取り直して、早速中に入りましょう。なんせ倉庫なので、業務用の荷物を運ぶ為のエレベーターでゴゴゴと5Fへと上がります。
荒木氏の写真は、今回もまた、はち切れんばかりパワーに溢れた写真ばかりでした。なんでも今回は、この展示の初日である5月25日で67才となったアラーキー氏。67カメラを使って、フィルム写真のデジタル写真への反撃。そして筋ジストロフィーの女の子のヌードは、普通の女の子への反撃。ブスな女の子の緊縛写真は、アナウンサーのような綺麗な女の子への反撃。汚いところがあって、欠点だらけでも生きている、本当の女の方々を撮った作品約100点が展示されています。うーん、凄い。圧巻です。相も変わらず生きた写真です。ぽつりぽつりとお客さんが来ていましたが、意外に若い女性が多く見に来ていましたね。写真の内容が内容なので、見ているこちらが、ちょっと照れます...。




このギャラリーは隅田川の側にあり、清洲橋がかかっていたので見てきました。吊り橋だけど、鉄骨がゴチゴチしていて面白い橋ですね。たしか関東大震災後に架けられた橋で、震災に負けぬようものすごく丈夫に作られている橋です。橋に打ち込まれているリベットの数が、尋常じゃありません。もの凄い数のリベット、リベット...。橋を架けた人達の想いが見てとれました。倉庫に橋、隅田川にコンクリートタンク。そして荒木氏の強烈な写真の数々...。展示は6月23日まで。

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2007/05/27

dictionary 115


真の意味でのFreeな冊子、“dictionary ”の115号が出ていますのでご紹介。
...といっても4月に出ていて、ご紹介が遅れましたが。今号の特集は、毎年恒例のT-SHIRTS AS MEDIA 2007であります。
どのTシャツも、Dictionaryの精神にのっとったFreeなTシャツでGOODです。いつも、Tシャツの紹介写真も、各々に工夫を凝らした写真で、これがまた良いんです。モデルはシロートだし、写真もプロが撮っているわけじゃないのに、どれも素敵な写真ばかり。見ていると、Tシャツが着たくなります。今年こそどれか一枚、手に入れたいです。毎年同じ事思っていますが...。表紙の平間至氏の写真もいい。0円。

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2007/05/26

荒木経惟 愛ノ花



窓から外を見ると、気持ちのいい青空が広がっていたので写真展を見に行く事にしました。
...と言っても、先週の話ですが、青山にあるRAT HOLEにておこなわれている“荒木経惟 愛ノ花”を見てまいりました。



1990年から2007年に至る16年の間に撮影された、花の写真を中心に展示。「KAORI LOVE」という、モノクロヌードに、荒木氏自らカラーペインティングした作品もいくつか展示していました。この展示は、5月17日から始まったそうですが、その日は亡き妻・荒木陽子さんの誕生日なんだそうです。陽子さんが入院していた病室にあったコブシの花から始まり、今に至るまで、荒木氏はとにかく花を撮りまくっています。あまりにも淫美な花の写真の数々。枯れかかった花の写真は、不思議とエロスを感じさせます。荒木氏の写真は、いつも生と死を写し込んでいるように感じる。その溢れんばかりのパワーに、圧倒されます。生きている写真とは、こういう写真なのでしょう...。



帰りがけに、表参道の交差点を横切るデモの方々にでくわしました。「サービス残業させるなー、サービス残業するなー」マイクに響くデモ隊の声。ゾロゾロと交通をさえぎり歩く彼らの姿を見て、何を言わんかや...。これもまた人の生きる姿か。うーん。
展示は6月22日まで。

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2007/05/22

HAL9000伝 その35



いつものごとくHAL9000を撮影しておりました。今日はごらんの通り、リラックスモードのHAL9000。でも、相変わらずレンズを向けると、視線を外す彼なのです。しつこくジーッと、視線を待つと、背を向けられてしまいました...。仕方がないので、背中姿を1枚ぱちり。むむ。HAL9000って、いつの間にか背が伸びたのか、こんなに身体が長ーくなっているとは気づきませんでした。それにしても長過ぎじゃないでしょうか...。長くてもいいから、たまにはこっちを向いてくれ。

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2007/05/19

岡本太郎美術館



その日は1日大雨でした。だがしかし、その日にイタリアンレストランで食事して、岡本太郎美術館へ行く事を決めていた我々は、車に乗り込み向ケ丘遊園方面へ出かけました。ザー。
岡本太郎美術館では現在「青山時代の岡本太郎 1954-1970 現代芸術研究所から太陽の塔まで」展 をやっておりまして、それを見に行く事が目的です。美術館は生田緑地という広大な森のような敷地のど真ん中にあり、車で近くに来たものの、駐車場もどこにあるのかよくわからない始末。雨が降っていた事もあるでしょうが、表示板が足りないような気がしますね。簡単には行けないところが、太郎らしいのではありますが...。駐車場に車を入れてから、徒歩で10〜15分くらいでしょうか。森林の中を、とぼとぼひたすら歩いていくと、岡本太郎美術館に突き当たります。周りからは、カエルの鳴き声がガアガアと響いています。周りの木々から酸素が膨大に吹き出されていて、腹一杯酸素がすえますよ。ゲフッ。





早速美術館に入ってみましょう。中には、1954年から1970年までの彼の劇的な展開を人々との交流を時系列順に展示。太郎が、絵だけの活動ではなく、「現代芸術研究所」を立ち上げていた頃の活動や、日本デザインコミッティの初代委員であったり、彼の設計した建築物など、いろいろな側面を紹介してありました。いつの時代も、熱き活動をしていたのは変わりませんが。



とくに太郎設計のマミ会館という建物が、印象的でした。太郎らしい流起的なデザインなのですが、その空間の取り方や、見た目の力強さや現実面での使い勝手など、実によく考えられていてGOODです。この建物、大森にあるので見に行こうと思ったのですが、残念ながら実際の建物は、老朽化により建て替えられてしまったようです。あと、太郎が実際に絵を描いている姿を映像で流していたのですが、これももの凄く印象的でした。息をのむとはこの事でしょう。その迫力に、圧倒です。横で見ていた中学生の女の子も、食い入るように見てました。その子の親と思われる人は無関心でしたが...。



一通り展示物を見終わったら、TAROカフェで一休みです。でも、このTAROカフェ、ちっともTAROらしくありません。BGMも軽い音楽が流れてるし、いまいちだったなぁ...。僕らの他にカップルが一組いるぐらいで、ガラガラに空いていました。これで経営がやっていけるのかちょっと心配になります。...というより、もっとやる気を出して欲しい。これでいいのか川崎市。



美術館の裏手には、太郎作“母の塔”が建っているので見に行きました。この塔が実際にそばで見ると、とても気持ちが悪い。広大な森の中に、ポッコリ広がった空間。その真ん中に、ドシンと“母の塔”が建っています。写真でお分かりになりますでしょうか。



この異様なスケール感には、ゾクゾクさせられます。足下の中に入ると、なんか巨大な子宮の中にとらわれた感じです。それにしてもでっかいなぁ。手塚治虫の火の鳥に出て来た、ミルクを出す動物の樹を思い出します。うーん、なんじゃこりゃ...という感じ。さすが太郎。凄いです。圧巻。



展示は7月1日まで。

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2007/05/17

プレイサム



静岡へBOX ART展を見たついでに、“百町森”というおもちゃ屋さんにも寄ってきました。
子どもの本とおもちゃの専門店 “百町森”というお店は、静岡駅の近くにありまして、「子どもは遊ぶことで成長する」という考えのもと、ヨーロッパの木のおもちゃや絵本などを積極的に売っている...というより紹介している素敵なお店なのです。ネフ社のおもちゃデザイナーでもある相沢康夫氏もスタッフとしているのです。まあ、その辺りはまた別の機会にご紹介するとして、今回はお店に寄って買ってきたスイスの車のTOY、プレイサムのご紹介です。
プレイサムは、1984年スウェーデンのカルマルで設立された木製玩具メーカーです。ご覧のように、車の構造はいたってシンプルにできております。洗練されたデザインと、美しい仕上げはまさに一級品のオブジェではないでしょうか。なんといっても、この単純明快でアイコンのようなデザインが美しい。木製なのですが、表面の塗装の仕上げは触るのもはばかるぐらい綺麗なのです。見かけに反し、ちゃんと子供のおもちゃとして遊べるよう、丈夫な作りとなっています。うーん、しびれます。




今回僕が購入したのは、ストリームライナーキャブの黒のモデルです。他にもいろいろと種類がありまして、どれもGOODなデザインです。残念ながら、日本では正規代理店を通しての販売はないため、“百町森”のような専門店でないと売っていません。すごく良いので、もっと購入しやすくなれば良いのですが。

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2007/05/14

琢磨 8位入賞!


F1スペインGP。地元の大声援を受けて挑んだアロンソ。王者たるプレッシャーからか、3位でした。優勝は好調フェラーリのフェリペ・マッサです。そして2位には、驚異のルーキー、ルイス・ハミルトンです。これでドライバーズポイントとしては、ハミルトンが30ポイントでトップとなりました。うーん、凄いですね。そして何よりも凄かったのが、我らがスーパーアグリ・フォーミュラー1チームの我らが佐藤琢磨です。初の8位入賞で、初ポイントゲットであります。いやはや、ついにやりました。昨年度の状況から考えると、今年は本当にレースをしています。この1ポイントは、彼らにとってはでかい意味があります。素晴らしいです。
この調子で、次戦モナコGPも、グイグイとせめてほしいところです。がんばれ僕らの、スーパーアグリ・フォーミュラー1チーム!

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2007/05/13

BOX ART展



このGWの間に、静岡県立美術館にて行われている“プラモデルパッケージ原画と戦後の日本文化 ボックスアート”展を見てまいりました。
静岡に訪れるのは、3年程前にペア・クラーセンさんの講演会をいって以来です。そのときは、ちょうど静岡ホビーショーも開催されていたので、聖地・田宮模型本社と共に訪れました。そう、静岡はプラモデルメーカーが集まっている地なのです。



そのプラモデルキットの「顔」となるのがボックスアートです。子供の頃、プラモデルを買うにあたってこのボックスアートが強力な刺激剤となっていたのは、たいていの男の子ならば覚えがあるでしょう。箱絵を見て、想像力を喚起され、この絵のように少しでもうまく完成させてやろうとはりきるものの、現実はテクニックのなさに到底及びませんでしたが、あとはありあまる想像力で補って、下手なりにも完成させた出来上がりを見て空想にふけるのでした。そう、ボックスアートとは、たんなる商品の装飾を超え、作る過程で完成形を想起する資料として、あるいは空想の世界を生み出す素材として、独自の発展を遂げていったのです。



今回の展示では、戦時下の視覚文化が戦後どのように継承されていったのかを、ボックスアートというメディアをとおして検証する初の試みなのだとか。個人の作家に焦点を当てるのではなく、あくまで大衆文化として、戦後の日本社会を検証しつつ、時系列に作品の原画を見ていくというものです。箱絵としては見なれた、TAMIYAのドイツ88mm砲や、大和の箱絵など、原画のド迫力に驚かされます。そして箱絵のように色あせる事なく、綺麗に保存されておりました。巨匠達の原画は、本当に凄いです。
プラモデルの草創期から現在に至るまで世に送り出された、ボックスアート約160点が展示され、見応え満点です。同時に戦中、戦後の教材模型からソリッドモデル、そしてプラモデルが誕生する過程を各種資料で振り返り、懐かしいプラモデルの数々や、国内を代表するプロモデラーによるジオラマ作品も展示されています。



ここ静岡美術館には、なぜだか彫刻のロダンの展示館がありまして、そちらも見てまいりました。“地獄門”や”考える人”など、数々のロダンの代表作が展示されておりました。コレだけの数があると、ちょっと怖いですね...。なぜに静岡にロダンなのか? 考えさせられました。
BOX ART展は、5/20まで。男子は特に必見。

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2007/05/12

NEW MOON


孤高のシンガー、エリオット・スミスが亡くなって、はや4年。あの、か細くデリケートな声で、僕らに数々のせつない歌を聴かせてくれましたが、亡くなってしまっては(自殺でした...)これ以上は望むべくもありません。残してくれた、せつないアルバムを大切に聴いていくしかないなぁ...と思っていたら、突然の新作発売です。しかも2枚組です。
どうやら、マイナーレーベル時代の94年から97年の間に録音されたものの、未収録曲を編集したアルバムのようです。長年共作していたRob Schnapfがプロデュースし、現在エリオット・スミスの楽曲管理を行っているLarry Craneがミックスを担当しているそうです。冒頭から最後まで、もちろんエリオット節が炸裂です。あまりにもせつなくもの悲しい曲の数々...。でも、そこが良いんですよね。
全体を通して聴くと、曲が完成形に達していないからか、音のバリエーションが欠けて、ちょっと物足りなさがあります。逆に言えば、それだけ既存のアルバムの完成度の高さを感じさせるのですが。でも未収録曲ではありますが、また彼の歌声が新たに聴けると思っていなかったので、これは嬉しいアルバムです。タイトルのNEW MOONが、彼らしくてまた良いです。

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2007/05/10

ソニエリ P1



久々に携帯の新製品のご紹介です。
ソニエリから、クールな携帯が一気に4機種も発表となりました。1つ目は新モデル「P1」。キーボードと手書き認識機能を備え、UMTS回線と無線LANに接続可能です。OSにはSymbian OS 9.1を採用、そして3.2メガピクセルカメラを備えております。Microsoft Word、PowerPoint、Excelファイルの閲覧・編集も可能だとかで、来るべきAppleのiPhoneに、少しでも対抗しようという意図が見えるモデルですね。どうせなら、Palm OSを搭載して頂きたかったです。SONYなんだから。でもご欄のように、見た目のデザインはエリクソンテイストが、いかんなく発揮されてかっこいい。そしてさらに知的でクールなデザインが、2つめのモデルT250」。こちらはFMラジオとカメラを搭載のシンプルなもの。でも材質のメタル(アルミかな)が、すごく効いていてカッコいいです。ブラックモデルがとくに良いなぁ。
その他に「T650」「S500」という2つのモデルも登場。自然界に見られる素材や色を活かすといううのがコンセプトらしいです。どちらもなかなか良い感じ。無駄な装飾がなく、シンプルでGOOD。
でも、でも...。皆さんお察しの通り、日本での発売はありません。残念。
孫さん...、タイミング的には、そろそろよろしいんじゃないでしょうか...。22日の予想外の発表を期待します。

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2007/05/08

さようならソガ隊員



ウルトラセブンのソガ隊員役で知られる元俳優・阿知波信介さんが、鹿児島県で遺体となって見つかり、自殺だとみられているようです。ガーン。ショックです。そして残念です。
昨年の実相寺昭雄監督に続き、ウルトラ組の一人がまた亡くなったことと、さらにそれが自殺だということで、驚いております。どうやらご病気で苦しんでいらっしゃったようですね...。俳優はとうの昔に引退しており、今は「アクターズプロモーション」の社長をやってらっしゃったようです。
くしくも現在MXTVにて放送されているウルトラセブンを見ており、昨日の放送はあの“第四惑星の悪夢”なのでした。監督・実相寺昭雄、そしてダン隊員とソガ隊員の2人が主役の話なのです。怪獣は出てこないし、パラレルでシュールな、そしてダークな演出が冴え渡る異色作。でも数あるセブン中でも、とくに傑作な作品なのです。セブンの中での役どころは、ソガ隊員は射撃の名手だったり、茶目っ気いっぱいだけど、やさしく思いやりのあるキャラクターで印象に残っています。本当に僕らを楽しませてくれた俳優さんでした。
謹んでご冥福をお祈りします。

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2007/05/05

Jazz Today 休刊


月一で発刊されているフリーペーパー“Jazz Today”が休刊になることになったそうです...。
いったいどうした事でしょうか。毎号イラストレーター・タジマヤスタカさんの表紙のイラストを楽しみに、CD屋さんで手にしていたのですが、どうやらこの号で最後となるようです。記事自体も、昨今のタイアップ・フリーペーパーとは違い、なかなか読ませる内容でとても良かったのですが、なぜやめる事になったのだろう...。編集長の言葉を読んでも、なぜなのかは理由がちっともわかりません。ただ、JAZZ TODAYは、何らかの形で継続させるとおっしゃってますが、どのような形態になるのかは模索中のようです。
時代はネットワーク情報社会に突入しています。雑誌などの紙媒体も、かつてたくさんあった、本当に読ませる雑誌はなくなり、媚びた宣伝雑誌ばかりが増えています。フリーペーパーでありながら、媚びずに読ませる“Jazz Today”だっただけに、休刊におちいるとは、なんとも残念でなりません。

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2007/05/04

ルービック・キューブ



昨日は甥っ子兄弟がまたまた遊びに来まして、ルービック・キューブを買いに新宿まで行ってきました。
なぜに今ルービック・キューブ!? ハンガリーのエルノー・ルービック教授により考案された立方体のパズルゲーム。皆さんご存知ですよね。1980年に発売されるやいなや爆発的ブームを呼び、どこにいっても売り切れ状態。僕は当時大阪に住んでおりまして、たしか81年のお正月に、神戸の三宮のたまたま通りかかった輸入雑貨店のショーケースの中に置いてあったキューブをあざとく見つけ、お年玉をはたいて購入しました。あとから知りましたが、当時コピー(偽物)商品が数多く出回っていましたが、僕が購入したものは本家オリジナルのモノでした。コピー商品は壊れやすく、シールもはがれやすいのですが、オリジナルキューブは何度回転させてもギリギリッと音をたて、ちっともゆるむ事がなく、シールもいまだにしっかりついたままで、とても丈夫に出来ていました。



そんなキューブをなぜだか現代っ子の彼らが欲しがり、オリジナル体験をしたキューブに関しては先輩であるこの僕が、買いに連れて行く事と相成ったのです。場所は新宿の東急ハンズへ。いろいろと種類はありましたが、今はなきツクダオリジナル製ではないものの、メガハウスによりちゃんとルービック氏公認のオリジナルキューブが発売されていました。僕が持っているモノよりも若干回しやすくなっているものの、やはり回転させるとギリギリッと音がして気持ちよいです。またオブジェとしてもシンプルで美しい形態をしていますね。




こうして26年の時を経て、新旧のキューブが並びました。26年...!? 考えてみれば僕がコレを買ったのも、ちょうど甥っ子の年ぐらいの頃です。いやはや年をとりました...。

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2007/05/03

ナルミさん愛してる


山川直人氏の“コーヒーもう一杯”と同時発売で出たのが、ファン待望の“ナルミさん愛してる”です。今回はこの本をご紹介しましょう。
以前少年画報社より単行本が出ていたようなのですが、全く売れなかったようで、ながらく絶版状態だったそうです。僕自身も、コーヒーもう一杯を知って以来、著者の他の作品を読みたいと思い、この作品を探したのですが見つからずじまいでした。まあ、著者の作品は今時の売れ線を狙った媚びた作品ではなく、作家性の強いモノなので、売れないのでありましょうか...。いや違う。作品は面白い。僕のように、目にする機会が少ない為でしょう。正に著者は、見過ごされてきた作家なのだ。本とは出会いだなといつも思いますが、山川直人作品も出会いだったのだ。
“ナルミさん愛してる”は、著者の主人公ナルミさんに対する愛で溢れた作品です。どこにでもいそうな(でもめったにいない)優しい一人暮らしの平凡な女の子。同居するぬいぐるみのドミノが見たナルミさんの生活を描いています。ナルミさんは、男性が女性に対して抱く理想像ですね。著者の描く女性キャラクターは、あまりにも愛おしい。うーん、まさにナルミさん愛してるです。ぜひとも一度読んでみて欲しい。ラストはせつない。そんな一冊です。

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