2006/11/30

実相寺昭雄監督



伝説的カリスマ監督、ウルトラマン等を演出していた実相寺昭雄監督が、29日に亡くなられました。69歳。胃ガンだったそうです。実相寺監督と言えば、ウルトラマン、ウルトラセブン、怪奇大作戦等、円谷プロの特撮ドラマを他の監督陣とは違うビビットな演出で、我々を楽しませてくれました。物陰ジッソー、逆光ジッソーなど、独特なカメラアングルと画作りで、普通ではない(異常な)演出を子供向けのテレビドラマで展開してみせたのです。



例えば有名なのが、ウルトラセブン第8話“狙われた街”。ウルトラ警備隊の会議シーンではご覧のように逆光で隊員たちを撮り、ほとんど役者の顔を見せない、シュールでクールな演出を展開。宇宙人メトロン星人とモロボシ・ダンとが、川崎の京浜工業地帯の一角にある安アパートの畳部屋で、ちゃぶ台を挟んでの地球侵略についての話し合いのシーンは特に衝撃的で有名です。しかもこれは、小津映画でおなじみのローアングルで撮ってますね。画面の半分以上が机に隠れたり、天井の通気口から撮っていたりと、通常のセオリーを無視した撮り方のオンパレード。セブンの中でも実相寺監督作は特にお勧めです。



昨年は京極夏彦“姑獲鳥の夏”という映画が公開され(僕は見ていないのですが)、意欲的に監督をされていたようで、新作“シルバー假面”も完成したとの事で、まだまだという感じだっただけに本当に残念です。思えば、11月29日はジョージ・ハリスンの命日。同じ日に亡くなられたのか...。どちらのお方からも、僕は多大なる影響を受けたひとりです。ご冥福をお祈りいたします。

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Mylo


以前から気になっていたSONYの無線LAN搭載機“mylo”は、海外ではすでに発売され、国内でも発売するという発表は前にされておりました。お値段が45,000円予定と、ちょっとお高いなぁと思っていたのですが、ここにきて39,800円に値下げすると発表がありました。ここのところのSONYは、プレステ3もそうでしたが、発売前の突然の値下げなど、何かすごく焦っているように見えますね...。まだ実機を見ていないので何ともいえませんが、無線LANが使えて、ネットが見れてメールが出来きてこれだけ小型ならば、かなり魅力的です。ただ、ネットが見れてもFlash機能が使えないなどいろいろと制限がありますが...。話題のSkypeが搭載されているので、ネット電話も可能です。まあ、これでPalm OSが搭載されればいう事無しなのですが...悲しいかな、もはや日本ではそれは望めないでしょう。12月12日から発売だそうです。

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2006/11/28

COLTRANE JAZZ


紙ジャケに魅力を感じた訳ではないんですが、ジョン・コルトレーンのアトランティック時代に出ていたアルバムが(また)再発されまして、今までCD化されていなかった“COLTRANE JAZZ”が出たので、聴いてみました。シーツ・オブ・サウンドをまさに確立せんとしていた時期の59年から60年頃の演奏が収められています。とくにソニー・ロリンズに捧げられたコルトレーン作の“ライク・ソニー”がいいです。この頃は、まだコルトレーンがフリージャズに傾倒する前の演奏なので、どの曲も大変聴きやすくなかなかの好盤です。ウィントン・ケリーのピアノも弾んでいます。紙ジャケもなかなかリアルに再現されていて、レコードのミニュアみたいです。でもCDを保管する事を考えると、どうなのかなぁ...と思います。でも、コルトレーンのアルバムだけあって、お仕事のBGMにピッタリです。秋の夜長に、お酒を飲みながら聴くのもおススメです。

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2006/11/26

+81


雑誌 “ +81 ”の最新号が出ていたので、かなり久しぶりに買って読んでみました。たしか季刊誌だったので、3ヶ月に一度ぐらいの発行だったと思います。97年に創刊されたこの雑誌、相も変わらずの実験的なエディトリアルデザインで、読みにくさは凄まじいですが、ハードでクールさを貫くその姿勢は、雑誌界では異端な存在ではないでしょうか。毎号今をときめく世界中の旬なクリエイターをインタビューする内容でして、今号は日本のグラフィックデザイナーの特集であります。普段は表面に出ないクリエイターが、どのような思考を抱いてモノ作りに挑んでいるかは大変に興味のあるところで、紹介されている皆さんは様々な考えを持っていて面白かったです。
この “ +81 ”という雑誌、創刊当初は、その型破りなエディトリアルデザインに驚かされた覚えがあります。何号か出た頃、発行元と発売元がゴタゴタして、しばらく出ないときがありました。発売元が河出書房になってからは、定期的に本屋さんに並ぶようになりましたが、以前は本屋を何件も回って探さねばならないほどでした。最近の号は、以前ほどのインパクトを受けなくなりましたが、内容やデザインのクオリティはやはり高いものがあり、広告主に媚びない貴重な雑誌として、今後も出し続けて頂きたいと思います。

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2006/11/25

新東京タワー


以前からどこに建てるか、候補地で問題になっておりましたが(たしか埼玉も候補地にあがっていた...ト・ウ・キ・ョ・ウ・タワーなのに)、結局墨田区に建つことが決まった“ 新東京タワー ”。そのデザインが(ようやく)決まったそうです。3本の巨大な柱で支えられ、日本刀のような曲線を意識したというその形状。約610メートルもの高さになる予定だとか。ちなみに港区の元祖・東京タワーは333mです。高いですねぇ。このタワーのデザインを安藤忠雄と彫刻家の澄川喜一が監修されているそうですが、デザイン画を見る限りの印象は、うーん...、まだCG画だし見慣れないせいか、よくわかりません。日本刀や伝統的な日本建築などにみられる「そり」や「むくみ」を意識し、連続的に変化する曲線を使って日本の伝統美と近未来的デザインをうんぬんかんぬん...。地上350メートルと450メートルの2カ所に展望台を設置するそうです。新東京タワーは、2011年のテレビ地上波完全デジタル化に合わせ、首都圏の地上デジタル放送波をここから送るのが目的です。再来年の2008年より工事着工予定。何はともあれ、完成したらぜひとも登りたいですね。

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2006/11/24

LOVE The Beatles



ビートルズファンとしては複雑な思いを抱くアルバムではなかろうか。この20日に全世界同時発売されたわけですが、実のところこの僕は、このアルバムをいまだに買っておりません。なぜか。まずこのアルバム自体、メンバー(ポールとリンゴ)は何ら関わっていないし、もともとミュージカル用につくられた音源であること(ミュージカルは個人的に興味無し)、ジョージ・マーティンが関わっているものの、息子のジャイルズ・マーティンがプロデュースしたこと等々...。聴く理由としての決定打が見いだせないのです。ビートルズの「新作」としてリリースされることも疑問を感じずにはいられません。ミュージカルのサントラ盤と割り切れば良いのか? アートワークもなんだかエセっぽくてださいし...。ビートルズは本来もっとダークなイメージだと思う。しいて聴く理由を無理矢理引き出すならば、ジョージの曲を聴くためということか。しかし、オリジナル音源を使っているだけに、自分が持っている曲のイメージが壊されるようで、怖いのです。そう、怖いのだ。でも、何といってもビートルズ。聴きたい。いや聴きたくない。でも聴きたい。僕はどうすれば良いのでしょうか...。それにしてもアップルは、いつになったらすでにリ・マスタリング作業を終えているというビートルズのオリジナルアルバムを聴かせてくれるのだ。いいかげん待たせ過ぎだ。プンプン。

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2006/11/22

100ドルPC


以前話題に上っていた100ドルPCの計画が、具体化をおびてきました。これはニコラス・ネグロポンテ氏というお方が率いる、“世界中のすべての子どもへのパソコン供給を目指す「One Laptop Per Child」プロジェクト” によるもので、ようやく形が見えてきました。とりあえずの1000台が完成しました。これらを使用して、高いところから落下させる、子どもにキーボードを強く叩かせる、汚れやほこりに対する耐性などなど...PCにとっては過酷で厳密な環境テストが行われるそうです。テスト終了後は、2007年初めに次の製造を行い、完成したパソコンはOLPCプロジェクトに参加する国々、アルゼンチン、ブラジル、リビア、ナイジェリア、タイの学校に送られれ、子どもたちによるまたまたPCにとっては拷問のようなテストを受け、2007年夏から量産に入る予定だそうです。もちろん一般に手に入れることは出来ません。うーん、こんなに安くて、POPで(シェル型のibookを思い出す)、シンプルで、クールなノートPC、他にはありませんよ。欲しいなぁ。ところで200ドルに変更されたGoogle100ドルPC(1月9日blog参照)の方は、どうなったのでしょうかね。手回し発電機がつく、小型ノートPCだったんですが、こちらも気になるところです。

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2006/11/20

HAL9000伝 その24


冷たい雨が降り、いよいよ寒い季節が近づきつつあるようです。気がつけばもう11月も半ばを過ぎました。冬の足音が、HAL9000の足音のようにヒタヒタと聴こえてくるようです。そんなHAL9000も心なしか、毛の具合が冬モードに変わりつつあるようです。ご覧のように、ほんの一回り、ほんわり毛が膨らんできました。ふーむ、さすがに動物。よく出来ているなぁ。我々人間は、こうはいかないですもんね。僕は今だに冬物コート等を出しておらず、こんなに寒くなるとこたえるなぁ...。風邪ひかないようにせねばなりません。ところで猫は風邪を引くのでしょうかね...。

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2006/11/19

木村伊兵衛のパリ


レンゾ・ピアノ設計による銀座エルメスには、前々から一度覗いてみたいと思っていたのですが、僕はエルメスで買い物するような事はない為、いつも外から眺めているだけでした。ブロックガラスで包まれたその建物は、見た目がとても美しいですが、それとは裏腹に最新の耐震設計構造になっているそうです。そんな銀座エルメスで、写真家の木村伊兵衛が、1954年から1955年にかけてフランスのパリを訪れた際に撮られた写真を展示しているというので、見て参りました。



この頃はまだまだカラーフィルムが貴重だったらしく、そのフィルムのテストを託されて、木村はパリに渡ったそうです。日本人が海外へ渡る事もまだ珍しい時代。木村伊兵衛お得意のスナップショットで、パリの街角でうごめく、普通の人々の平穏な暮らしぶりを見事に写し込んでおります。どの写真を見ても、木村伊兵衛のやさしい人柄が滲み出ていると思いました。うーん、凄いっ。今回の写真の展示の仕方もユニークで、コンスタンティン・グルチッチという方が手がけたそうです。白いフレームに写真が収められ、ガラスのテーブルに並べられていました。エルメスのセンスが光ります。しかもこの展示、入場無料ですよ。もうこれは行くしかありません。2007年1月21日まで。

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BOSE インイヤーヘッドホン


BOSEがMP3プレーヤーのブームに乗ってか、ここのところ次々とヘッドホンの新製品を出してきます。今度は同社でもっとも小さいヘッドホン“インイヤーヘッドホン”の登場です。NASAで認められた小型スピーカー技術と長年培った経験を...というおなじみのフレーズで、BOSEの技術を惜しみなく注ぎ込み生まれたのがこのヘッドホン。新開発の専用イヤーチップがついており、カナル型のように耳の中に押し込むのではなく、耳に乗せる感覚で、動いても外れにくいフィット感を実現しているとか。大きさもS/M/Lと3種類のサイズがあり、付け替えも、もちろん可能です。うーん、デザインもなかなかかっこ良くていいですね。耳につけた感触は、実際につけてみないとわからないので、BOSEショップでためしてみるしかありません。コードを巻き取り格納するケースもついているようで、気になるお値段は15,540円也。BOSEにしては意外に安いかも...。12月1日より発売だそうです。

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2006/11/17

W44S


ソニーエリクソンから、au携帯“ W44S ”が発表されました。かねてからの噂通り、ワンセグ&デジタルラジオがついての登場です。流出画像で事前には見ていたのですが、ご覧の通りサイドにでっかいヒンジがついております。縦方向と横方向の両方に開く構造となっており、このような形態になったと思うのですが、かなり際物ですね...。メーカーいわく“新感覚のデュアルオープンスタイル”とうたっております。この形で、ヒンジの強度は大丈夫なんでしょうか。そしてさらに、オートフォーカス機能と手振れ補正機能を備えた3.2メガピクセルカメラとお財布携帯としても使えるようで、もう至れり尽くせりの携帯電話です。LISMOで「ビデオクリップ配信」のサービスも始まるようで、もはや電話なんだか、カメラなんだか、フェリカなんだか、ミュージックプレーヤーなんだか、ゲーム機なんだか、テレビなんだか、ラジオなんだか、わからなくなっております...。auの携帯も、もはやここまでなのか...。どうなっちゃったんでしょうか...。これが入る携帯ケースもないでしょうね...。先日ご紹介した(11月2日blog参照)INFOBAR2等のような素晴らしいデザインの携帯をなぜ出さないのでしょうか。出せないのか? こんなに機能を詰め込んでコストのかかる携帯を出すのではなく、ストレートでクールでシンプルな携帯を出してほしい。auとソニエリなら出来るはず。切に望みます。

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2006/11/16

すべての女は美しい


アラーキーこと荒木経惟の著書「すべての女は美しい」が文庫本で出ていたので読んでみました。この前ご紹介した(11月9日blog参照)本と同様、荒木節が炸裂です。写真を撮る事を通して、アラーキーの女性論が語られています。彼が女性を撮る時に重要視している“ 下品な気品 ”というものが、読んでいてなるほどと思いました。ファッションモデルや美人タレントの写真はほとんど撮らず、一般の普通の女性達をバンバン撮る理由がよくわかりました。彼は写真を撮る行為を通して、誰もが自分の奥底に持つ真のエロチシズムを引きずり出し、写真に定着させる。そこに思想は存在せず、本能をむき出しにさせる。それでも女性はどこかに品を漂わせる事により、より美しく見えるのだという。自分はその内面にある物を浮き出させているだけだと。この本は、女性が読むべき本だと思います。読んで刺激され、うちに秘める気品を磨けば、女性は本当に美しく見えるのでしょう。だいわ文庫。580円。

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2006/11/15

蒲田の観覧車


先日甥っ子達が来た際に、蒲田の東急プラザの屋上に行きました。僕自身も屋上にははじめて上がったのですが、ここにはミニミニ遊園地があるのです。そして、そこにはドデーンと観覧車が設置してあるのです。これはなんとしても乗らねばなるまい...ということで、乗ってきました。この観覧車も、ちんまりとミニサイズ。1周3分程であっという間に回ってしまいますが、屋上に設置してあるだけあって眺めはなかなかのものです。ちょうど夕暮れ時で、富士山のシルエットがくっきりと見えるではないですか...。いやいやこれは凄い。自然が作り出す空のグラデーションは、本当に美しいなぁ...。屋上にはその他にも乗り物がちょっとだけありますが、子供連れでない限り大人は乗れないでしょう。あとはゲームばっかり置いてありました。けどこの観覧車だけは、大人だけでも堂々と乗れると思います。ご家族で、お子さん連れで、友達同士で、恋人で、夫婦で、あるいはお一人でも、蒲田に行かれた際は、ぜひ観覧車に乗られる事をお勧めします。はい。

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2006/11/14

僕らのマイケル情報5


ポォー! まだ11月だというのに、街を歩けばショーウィンドウにはもうクリスマスの飾り付けがされていて驚いちゃう今日この頃。僕らのマイケルも負けてはいなかった。なんとマイケルが、12月19日に日本でクリスマスパーティーを開く計画を進めている事がわかった。 アォ! タイトルは「プレミアムクリスマス」。入場料を払えば、僕らも生マイケルに会う事が出来るんだ。フゥー! 気になるチケットのお値段は、プラチナチケットが1枚40万円、ゴールドチケットが1枚20万円也。プラチナ券で入場すれば、マイケルと間近で会えるうえに、グループ写真撮影のサービスまであるとかないとか。でもライヴはしてくれないらしいんだ。うーん、残念。そして会場は都内のどこからしいんだけど、公演直前まで内緒なんだとか。マイケルらしいなー。今年のクリスマスは、東京が熱くなる! 楽しみですね。ッチャク!

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2006/11/12

HAL9000伝 その23




甥っ子くん達二人が、また我が家に遊びにきました。家にきたのはよいのですが、HAL9000は普段僕ら以外の人間との接触がないため、すっかり内気モードで、押し入れの中にスタコラと隠れてしまいます。最初はHAL9000を意識してないふりをし続けていると、ようやく押し入れから顔を出してきました。



そこで二人は時間をかけ、猫じゃらしでおびき出し作戦を敢行しました。HAL9000は、やはり二人の存在が非常に気になるのか、恐る恐ると出て参りました。しかし、一定の距離はしっかり保ったままですが...。根気よくじゃらじゃらと呼び出し続けて、やっとご覧の距離まで近づいてきました。




それでも警戒モードは解いていないようです。うーむ、普段の様子を思うと、HAL9000は本当に内弁慶だなぁ...。やれやれです。お二人さんご苦労様でした。

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金沢03 〜奈良美智展「Moonlight Serenade -月夜曲」〜


川崎和男展の他にも、いろいろと展示がされておりまして、それらも見てきました。とくに奈良美智展「Moonlight Serenade -月夜曲」は、なかなかのインパクトで良かったです。展示内が撮影禁止だったので、写真で見せれないのが残念ですが、薄暗くだだっ広い展示場の真ん中に、スケール感がどこかおかしい女の子の顔がついた小屋が、実物大スケールで建てられているのです。来場者は中に入る事が出来、小屋の中は奈良美智のアトリエらしき世界が再現されていました。



大人が四人も入れば、一杯の広さしかなく、異様にパースのついた奇妙な小屋です。その他に2m以上はありそうな女の子の顔が描かれた月と白くて平べったい女の子の顔だけが2つもはしっこにドテーンと置いてあります。何と言えばよいのでしょうか...。彼の描く“きもかわいい”世界が、圧倒的スケールで存在しているのです。女の子がたくさん見に来ておりました。人気があるんだなぁ。展示は07年3月21日まで。
(まだつづく)

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2006/11/10

iPod shuffle


“ クリップアンドゴー”のコピーで登場ましたアップルコンピュータのiPod shuffle。発売が少し遅れましたが、全世界同時発売で、ようやく発売されました。...ということで早速使用してみましたのでご紹介します。前モデルの約半分の大きさになり、重さが15.5グラムという小ささにまず驚かされます。なんだかもうiPodのリモコンみたいですね。15.5グラムというと相当に軽いように感じますが、アルミニウムボディで出来ているので、手に持つと意外に重さが感じられ金属の硬質感もあり、モノとしての存在感がすごく感じると同時に所有感も満たされます。



スイッチ等細かい部分を見ても、細部のつくりにこだわりがギンギンに感じら、この小さなミュージックプレーヤーで、プロダクトデザインの極みを見せつけられますね...。それでいて、押しつけがましくなくシンプルなデザインは、本当に凄いと思います。ジョナサン・アイヴ率いるアップルプロダクトデザインチームは、良い仕事しているなぁ。付属の小さなドックに、ちょこんと載せた姿も愛らしい。クリップ付きだから、いろんなところにキュッとつけられて楽しいです。惜しむらくは、付属のイヤホンが旧タイプだった事でしょうか。他社にはこんなプレーヤーはないので、また模造品がたくさん出そうです...。

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2006/11/09

天才アラーキー 写真ノ方法


荒木経惟こと写真家アラーキーの本“ 天才アラーキー 写真ノ方法 ”を読みましたのでご紹介。タイトルに写真ノ方法とありますが、やはりアラーキーの本なので、けして写真の撮り方How to Bookではありません。これはもう荒木氏の人生論です。枯れかけたモノを美しく感じ、負のエネルギーを逆手にとり自分のエネルギーすることや、写真のセオリーをどんどん崩すことなど、アラーキーが語ることは、なんだか岡本太郎氏が言っていたこととだぶりますね。写真を撮ることが、彼の人生そのもの。下ネタと駄洒落をを交えた豪快な荒木節で、痛快につづられております。読んでいて、気持ちいい。あっけらかんとしている本人のキャラクターがなせるわざでしょうか。続編も出ているようなので、読んでみたいと思います。読むと、写真が撮りたくなることうけあいです。

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2006/11/08

愛...しりそめし頃に... 第8巻


藤子不二夫A氏の自伝漫画“まんが道”につづく青年編“愛...知りそめし頃に”の第8巻が出たので読みました。ますます上海ローズのリリーさんに恋心を抱く道雄くんであります。確かにリリーさんは素敵だもんねぇ。...というか、出てくる女性は、みんな素晴らしい人たちばかりのような気がします。そして、いよいよトキワ荘のリーダー的存在であるテラさんが、結婚してトキワ荘を出ていくエピソードが描かれております。そして自身の初期代表作となる「シルバークロス」が誕生するエピソードも描かれており、藤子A氏はこの自伝、どこまで描く構想でいらっしゃるのかな。それにしても、手塚治虫がタクシーの中で、漫画を描く場面は驚きですね。うーん、続きが楽しみです。小学館。1,260円。

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2006/11/07

Nikon D40?


フライングなんですが、ヨーロッパの方からかなり画像が出回っているので、本当に出るようなのでご紹介しちゃいます。Nikon D40です。メーカーは正式発表していないので、まったく詳細はわかりません。D50の後継機にあたるのかな。D80より一回り小さいです。日本未発売のオリンパスのE-400(9月18日blog参照)並みの大きさなのでしょうか。D80は、手振れ防止機能やダスト振り落とし機能等がないためか(僕は必要ないと思いますが... )、やはり初心者ユーザーには今ひとつ受け入れられにくいようです。たぶん一番の大きな要素は値段だと思うのですが...。D80は同じクラスで、一番高いのですが、他メーカーとよーく比べれば、値段分だけの事はあるのです。でもカメラをよく知らない人には、そんなことはわからないでしょう。そこで、もっと一眼デジカメ初心者ユーザー層を掘り起こすべく、D40の登場というわけ...かどうかは、まだわかりません。Nikonの正式発表を待ちたいと思います。はい。

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2006/11/05

一澤信三郎帆布


今年はじめのお家騒動も落ち着き、4月から新生“一澤信三郎”として(2006年4月6日blog参照)生まれ変わって早半年。ある日、一澤信三郎帆布さんから嬉しいお知らせの手紙が届きました。そこには“このたびお店の商品カタログが出来たので、オープンに際して応援してくれた皆さんに、感謝の気持ちを込めてお送りしたい”とそこには書かれてありました。早速、送付希望の返事を出して届いたカタログがこれ。



手描きで描かれた鞄が素敵な、小さなカタログです。うーん、魅力的な鞄が多数紹介されていて、ますます欲しくなるなぁ。ただし、まだ通信販売の体制が整えられていないので、商品カタログでしかないとのことが書かれてありました。うーん、残念。やはり京都に行くしかないのか...。職人さん達がこだわりを持って作っている“本物”の鞄だけに、仕方がないです。...とその前に、先立つものを貯めないとなぁ。

2006/11/04

SENSUOUS


コーネリアスの5年振りのアルバム“ SENSUOUS ”が出たので、聴いてみました。タイトルの“ SENSUOUS ”とは (感覚的な、敏感な)といった意味を持つそうですが、なるほど聴いているとなんとなくその意味が感じられます。基本的には前作“ POINT”の延長線上にあるサウンドなのですが、“ POINT”よりはメジャーよりと言ったらいいのでしょうか...。繰り返し聴いていると、じわじわと頭の中にしみ込んでくる、揚げ物油の吸い取り紙のようなアルバムです。気がつくと、脳がコーネリアスワールドで浸されています。一見音はシンプルなのですが、よく聴くと相当複雑な編集を施しているところは、相も変わらずですね。おまけについてきたミニディスクを聴くと、どこまで真面目でどこまでフザケているのかわからない様も、コーネリアスらしくて面白いです。先行して流されていたプロモーション・ビデオも、相当凝った変なモノだったので、これらの映像作品集もいずれ出すでしょうから、楽しみです。ちょっと普通じゃない音楽を聴きたいお方にお勧めなアルバムです。

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2006/11/03

金沢02 〜川崎和男展へ〜



川崎和男氏は今年デザイン活動をはじめて35年目を迎えているそうで、その節目だからか、かつてデザインを学んだ金沢を個展開催の地に選んだそうです。タイトルの“artificial heart = 人工心臓”は、artとartにはさまれた、究極の人工物デザインとして象徴したもの。このタイトルからも、本気度がビンビン伝わってくる川崎和男展を見てきました。



土曜日という事もあってか、なかなかの盛況振りでした。展示は7フロアで構成され、各々にテーマを設け、彼が手がけてきた作品を自身が自ら挑戦的に展示をしています。館内は撮影禁止だったので、その様子を皆さんに見せられないのが残念ですが、本当に圧巻でした。彼が35年に渡って世の中に投げかけてきたものは、この展示だけではとても収まらないけれど、現在進行形である彼のデザイン物を通して、ビシビシ伝わってきました。とくに人工臓器など、医療分野へのデザイン導入は、いろいろな期待を抱かせます。



川崎和男が再三に渡って言い続けている“デザインが日本を変える、世界を救う”ということを改めて認識させられました。最後のフロアには、12年前に行われた個展“プラトンのオルゴール”が再現されています。12人思想家達をモチーフに、ビートルズの曲を仕組んだオルゴールによるインスタレーションは、とくに凄かった。そして、サブタイトルにある“いのち・きもち・かたち”の意味が見えてくる。“いのち”ある者が、“きもち”を込めてモノを作る事により、はじめて“かたち”となるのだろう...。展示は11月12日まで。行くべし。
(もうちょっとつづく)

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2006/11/02

INFOBAR2



auからデザイン携帯“INFOBAR2”が発表されました。デザインはもちろん深澤直人氏によるものです。今回は丸みを帯びたボディで、有機的なデザインです。ご本人いわく「四角い飴が熔けて丸みを帯びたカタチ」だとか。思わずさわってみたくなる形だなぁ。うーん、さすがです。でもあくまでコンセプトモデルなので製品化の予定は未定となっております。ぜひとも製品化してほしいですが、いろいろな意味で難しそうだな...。その他にもコンセプトモデルがいろいろと発表されておりますが、どれもなかなか面白い携帯ばかり。中でもロス・ミクブライド氏というお方がデザインされた“ vols(ボルズ)”というモデルは、かなり興味をひきます。



液晶画面を引き出すタイプで、ものすごくクールなデザイン。”携帯”するということから、ウイスキーなどのお酒を飲むための小瓶をイメージしたとか。これが一番製品化してもらいたいですね。こうして、いくら消費者にコンセプトモデルを見せつけられても、モデル展示だけで終わっては、ただの自慢でしかなく意味がない。とにかく実際に商品化されるモノを見せてほしいところです。本当に欲しい携帯が、今市場に全くないだけに、期待します。

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HAL9000伝 その22


反抗期か。1才半といえば、人間でいうと10才を超えているぐらいか。こうしてblogを書いているこの間にも、HAL9000はことごとく僕の邪魔をしにくる。生意気度がますますアップで、困っています。パソコンの裏にもぐっては、いきなり電源を落とすし、部屋のカーテンはボロボロ。かまってほしいのかと思い、こちから抱き上げたり、すり寄っていくと逃げて回る...。うーん、困ったヤツです。この頃はさらに生意気に、紅くて長いようじを加え、啖呵を切って部屋中をのしのしと歩き回っております。...というのは冗談で、ホコリを吹き飛ばす為のエアーダストのストロー部分に噛みついているHAL9000でした。やれやれ。

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2006/11/01

KLASSE W


富士フイルムがなんと銀塩コンパクトカメラ「KLASSE W」を12月1日に限定で発売すると発表しました。このデジカメ全盛時代に、あえてフィルムカメラを出してくるとは、さすがフィルムメーカーです。しかも人気の「KLASSE」の新モデルときました。外観は前KLASSEと同じく、いわゆるクラカメ風デザインですね。28ミリF2.8の広角フジノンレンズを搭載だそうです。もう少し明るいレンズを搭載出来なかったのかな...。でもフジノンレンズと銘打つだけあって、なんかメーカーの力が入っているように感じます。カメラ前面に露出補正レバーがついており、変わったデザインです。自分の好みからすると、ちょっと微妙なデザインですね...。値段は強気の9万5000円。うーん...かなり高いなぁ。よっぽどのカメラ好きじゃないと、買わないと思います。12月1日発売。

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