2006/12/31

大晦日06


気がつけば大晦日です。2006年も今日で終わりであります。年を重ねるにつれ不思議に思う事が2つあります。時間の流れが加速しているように感じる事。そして、過去の事がだんだんと近くに感じる事。なぜだろう...。
年の区切りとは、人間が勝手に決めた事なので、それ自身は時間の流れの一過性にすぎません。しかし、その区切りがないと物事を整理して受け入れられないのが、悲しいかな嬉しいかな我々人間です。そこのところを肝に銘じて、生きていかねばなりません。
その2006年最後の区切り日の一枚です。富士山のシルエットと夜になるその瞬間は、格別に美しかったです。この感じを忘れないように、来る年も心がけたい。そんな気持ちであります。何はともあれ、本年もこのblogを読んで頂いた皆様、ありがとうございます。来年もよろしくお願い致します。

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2006/12/30

エッシャーに魅せられた男たち


スーパーエッシャー展を見てきた影響で、こんな本を読みました。タイトルは“エッシャーに魅せられた男たち”。10年前に出版された“エッシャーが僕らの夢だった”の文庫版であります。本の冒頭にもある通り、この本はエッシャーの人生を追ったものや解説書ではなく、バブル期に突入する前に、エッシャーの版画に出会い、人生を左右された男達の物語であります。いや、これが滅法面白かったです。ある者は、少年マガジンの表紙にエッシャーの作品を使い、ある者はエッシャー展を日本で開く為に世界中をかけずり回り翻弄され、ある者は7億円の借金をしょい込んでエッシャーの版画を買い込み、またそれを人々に見せようと動き出し、またある者は、こうしてこのような本を書くに至る...、等々のエピソードが満載であります。とくに、ひとつの美術展を開く為に、その裏で働く膨大で必要な行動力には驚かされます。その辺のドキュメントも、非常に興味深かく面白かったです。エッシャーに限らず、この本を読んでから美術展などを見に行くとまた、美術展全体が違って見えてくるでしょう。そんな一冊です。光文社。619円。

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2006/12/29

ボノロン


セブンイレブンが発行している無料配布の絵本、“森の戦士 ボノロン”の最新号が配布されたので読みました。これは漫画“北斗の拳”でおなじみの原哲夫氏がプロデュースしている子供の為の絵本なのです。毎回読んでいて思うのは、人が協力しあって生きていくのに大切な事が書かれているのですが、これは子供に対してだけではなく、大人の我々もハッと気づかされる事ばかりなのです。
今回は「ありがとう」を言う気持ちがテーマでありました。基本的な事だけど、普段我々もすぐ人をうらやましがり、ねたんだりして愚痴を言い合ってます。そうではなく、感謝する気持ちを素直に持ち合わせていれば、そう思う事も少なくなり、もっと人同士気持ちよく生きていけるのでしょう。その気持ちを、常々忘れず持ち合わせていたいものです。
ボノロンは偶数月の15日に、全国のセブンイレブンで配布されているようです。ぜひとも一冊手に取って、読んでみる事をお勧めします。

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2006/12/28

茶筒


冬になると、お湯を沸かして温かいコーヒーを飲むのもいいのだけれど、熱い日本茶をいただくのもこれまた良いんですよね。そんなお茶っ葉を保存するのに最適なのがこれなのです。なんの変哲もないステンレス製の“茶筒”であります。見た目は無機質で、素材から受ける印象はむしろ冷たく感じてもいいはずなのに、なぜか暖かみを感じます。そして何よりも見た目が美しい。シンプルこれ極まれりです。
見た目だけではなく、つくりの精度も非常に高く、蓋を開けたり閉めたりするときの隙間の密度は凄いです。わずかに力を入れて開け閉めすると、プスーッとわずかな隙間から空気が漏れます。これほどまでに精度が高く出来ているのは、さすがメイド・イン・ジャパンです。お茶を飲むのも、一層おいしく楽しく感じますよ。

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2006/12/27

HAL9000伝 その27


昨日の晩の大雨が嘘のように、本日は晴れました。外も寒くなく、むしろ暖かいぐらでしたので、ベランダ側を全面開放しました。心地よい風が入ってきて、気持ち良いですね。うーむ、12月の気候とはとても思えません。そんなわけで、HAL9000もベランダでひなたぼっこ。一枚写真を撮ってやろうとファインダーを覗いたら、ご覧のように不機嫌顔。最近は写真を撮られる事に飽きたのか、それとも反抗期だからか、ちっとも愛想を振りまいてくれないHAL9000であります。けち。

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2006/12/26

ジェームス・ブラウン


訃報が続きます。ソウル界の帝王“ジェームス・ブラウン”が25日に亡くなられました。享年73歳。ジェームス・ブラウンといえば、僕が思い出すのは、映画“ブルース・ブラザーズ”でのジェームス牧師のパワフルな教会でのゴスペルライヴのシーン。とにかくパワフルで圧巻でした。この映画に出てくるゲスト陣は、JBをはじめみなさん凄かったです。また見たくなってきますね。
またJBは数々の伝説を残しています。家庭内のDVや刑務所にも何度も入ってましたよね。つい最近も、来日してライヴが行われていたと思うのですが...。お元気だったようなのに、突然でびっくりです。彼の独特の歌い方、見かけに反した軽やかなステップ、そしてあの声と、その存在感は圧倒的でした。ご冥福をお祈りします。

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2006/12/24

ドイツ装甲偵察車 AB43 203(i)


世界のTAMIYAがまたも激渋アイテムを発売するようです。1/35MMシリーズ “ドイツ装甲偵察車 AB43 203(i)”であります。イタリアのプラモデルメーカー・イタレリ社のパーツを利用しての販売なので、純粋にオールタミヤ製品ではないですが、これは嬉しいアイテムです。ここのところタミヤは1/48スケールの方ばかり力を入れていると思いきや、どっこい1/35スケールも忘れてはいないようです。
もともと第二次大戦中にフィアット社がイタリア軍向けに開発した装甲車だそうで、AB43です。4輪駆動、4輪操舵、4輪独立懸架の足まわりと100馬力のエンジン、車体後方にも操縦装置を備え、最高速度は76km/h。20mm機関砲1門と8mm機銃2挺を装備しています。写真を見ると、装甲板のリベット接合も再現されていて、装甲車らしさを緻密に再現しているようです。前輪の防御板の前に取り付けてあるジェリ缶もいい感じですね。うーん、カッコいいです。
スポット生産なのだからか、値段が3,780円とちょっと高いです。まあ実勢販売価格は、プラモデルの場合2割引きが多いので、もう少し安く手に入ると思います。パッケージもいい。さすがタミヤ。やってくれます。

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2006/12/23

美術手帖


美術手帖の1月号が特集“荒木経惟 解体新書!”だったので、読んでみました。前出した(12月15日blog参照)“天才アラーキー 写真の時間”を読んでいたので、特集自体にそれほど新鮮みは感じませんでした。それでも超絶的なエネルギーを感じさせる、彼の写真という行為を通した活動をコンパクトに知るにはうってつけの一冊です。
ヨーロッパでの荒木氏の評価の変遷や、亡き妻・陽子との関係性、人妻エロスの撮影現場、そして今も続く「日本人ノ顔」。荒木氏の写真を見ていると常に「生と死」を感じさせられます。そしてそこに盛り込まれているエロ・グロ・ナンセンスは、漫画でいう手塚治虫の世界に近い気がします。芸術でいう岡本太郎の世界かな。ギリギリの境界線。そんな写真として目に写ります。
先日ビックカメラのデジタル一眼レフカメラ売り場付近をうろちょろしていましたら、ハッと気がつきました。半分は女性客なのです。若いお姉さんも、化粧の分厚いおばはんも、熱心にカメラを見て店員に積極的に説明を求めているではないですか...。ムッさい親父共が集まる場所から変わりつつある...これは大きな変容です。今、カメラがデジタル化され、誰もが写真に取っ付きやすい状態になりました。コレが良いのか悪いのかはわかりませんが、写真を撮るという行為自体に、己の存在を見いだす方が増えるのは素晴らしい事だと思います。
余談ですが、先日“スーパー・エッシャー展”を見た帰り、東急百貨店のタクシー乗り場の前で、タクシーに乗り込む荒木氏を偶然見かけました。もちろん綺麗なお姉様もご一緒でしたね...。それだけですが。

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2006/12/22

スーパーエッシャー展



話題のスーパーエッシャー展を見ました。もの凄く混んでいましたけど、見応えたっぷりでとても良かったです。木版画をはじめた初期の頃から、異様なまでに細かく描かれた糞転がしや蟻...、詩と版画を組み合わせた連作、バッハの曲を視覚化しようと試みた作品、実験的な手法を用いて描かれたイタリアの風景、ボツになったお札のデザイン、そしてお得意のスーパーパラレルワールドなだまし絵の数々、そして球体を使った自画像、エトセトラエトセトラ...。芸術家ではなく、あくまで職人でありたいと述べていたエッシャー。時代を追ってエッシャーの様々な作品約180点を一挙に公開されている様は、圧巻でした。いやはや本当に凄い...。版画でここまで緻密で計算ずくの絵を描かれているとは...間違いなくエッシャーはグレイト・クレイジーです。
会場は渋谷のBunkamura ザ・ミュージアム。ここで感心したのが、任天堂DS Liteを使って、音声ガイドと作品解説の画像を見ながら、見て回れるのです。これがなかなか良く出来ていて、観覧が一層楽しめるのです。しかも、無料貸し出しなのです。いやぁ、六本木ヒルズなんかですと500円ぐらい払って、音声ガイドの貸し出しが行われていたりしますが、こちらはそれよりもよく出来たハードとソフトで無料とは、この心意気が嬉しいです。図録の出来も最高です。うーん、これはもうお勧めです。1月13日まで。行くしかない。

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2006/12/21

セブン セブン セブン


先日の実相寺昭雄監督が亡くなったのを機に、ウルトラセブンを少しづつ見ています。その流れで、こんな本も読んでみました。ウルトラセブンのアンヌ隊員役で出ていた女優・ひし美ゆり子さんのエッセイ、“セブン セブン セブン”です。これがまた面白かった。
撮影当時の裏話が満載で、アンヌ隊員こと菱見百合子さんの実像もかいまみれ、製作にかかわった人々のエピソードが語られております。自らを、当時はプロの女優根性がなく、今考えるとダメでしたと言い、明るくアッケラカンとした彼女の正確が伝わってきます。でも、だからこそアンヌ隊員は良かったのでしょう。セブンファンは必読書だと思いますよ。セブン以外の彼女の女優時代の話もなかなか面白く、読み応えがありました。ヌードになった時のエピソードなども、明るく語っております。現在も、ファンの集いなどがあると顔を出されているようです。小学館文庫。533円。

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2006/12/20

横浜マリンタワーと氷川丸



Webのニュースで知ったのですが、12月25日いっぱいで横浜の名所“マリンタワーと氷川丸”が営業を終了するというのです。ガーン。タワーに興味がある僕にとりましては、実に衝撃的なニュースであります。昨年タワーには登ったのですが、日曜なのにお客は確かに少なかったなぁ...。近くにみなとみらい地区が出来たからでしょうか、こちらにはあまり人が来なくなったのかもしれません。山下公園はのんびりしていて気持ちのいいところなのになぁ。あっちは商業施設だらけで、どうかと思うのですが...。
運営している氷川丸マリンタワー株式会社は、入場者減に伴う経営悪化を理由に、隣接する氷川丸とマリンタワーの営業を12月25日で終了することなのです。ガーン。マリンタワーと氷川丸は、同じ会社が運営していたとは知りませんでした。マリンタワーは横浜市が、氷川丸は日本郵船が買い取ったらしいのですが、いずれも今後の運命は、はっきりとは決まっていません。ただマリンタワーに関しては、「マリンタワー再生事業」に基づき横浜市が改修、公募された事業者が借り上げる形で開港150周年にあたる2009年春の供用開始を目指す予定だとか。...とりあえずは希望が持てます。



数奇な運命を辿った氷川丸の話は比較的有名ですが、あのチャーリー・チャップリンもこれに乗って日本にやってきました。戦中は日本海軍に徴用され、主として南太平洋海域において、病院船されました。たしか長距離船の病院船としては唯一の生き残りではなかったでしょうか。いずれにせよ、どちらも横浜のシンボルとして君臨してきたのですが、これも時代の流れでしょうか...。古くさい船とタワーは、我々市民から見放されたのです。何て事だ...。残念です。

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2006/12/18

HAL9000伝 その26



僕がパソコンに向かって作業をしていると、ご覧のようにキーボードの前へこれ見よがしに突然現れ、置いてあるモノをソーッとひとつづつ落としていく...。そんな反抗期真っ盛りのHAL9000でありますが、いい加減にしてもらいたいもんです。



かと思えば、フッ...と上を見上げて、ジーッとしている。以前にも書きましたが、何もないところを一点見続けているのです。しかしわかりました。電灯のスイッチの紐を見ていたのです。僕が抱き上げると、必ず電灯の紐にアタックをかけるので、それが気になっていたのだな...。しかもその紐は、昨晩のアタックのあとも生々しく、そして芸術的に曲がっているではないですか。いつも激しく紐にキャットクローを引っ掛けるので、切れてしまうのではないかと心配していたのです。でも、さすがにその位置からでは遠くて届くまい。フフフ。そうとわかったからには、もう決して君を電灯へは近づけてはやらないぞ...と思う今日この頃であります。

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2006/12/17

くうき砲


ドラえもんのひみつ道具“くうき砲”が、本年夏にエポック社から発売され話題になっておりましたが、その限定デラックスバージョンのシルバー/ブラックモデルが登場するとのことです。くうき砲とは、標的に向って「ドカン!」と言うと、空気のかたまりが弾となって発射される道具であります。このおもちゃの場合は、実際に「ドカン!」と言って弾が出るわけではないのですが、空気が発射される仕組みは同じであります。この外観ならば、大人の私たちでも堂々と使えそうです。会社での憎たらしい上司や同僚や部下に、恋人や夫婦でのけんかに、学校での友達とのけんかに、口やかましいじじぃばばぁに、憎いあん畜生に向って「ドカン!」と一言ぶちかましてやろうじゃありませんか。気分はもう、いじめられた復習をするのび太くんであります。復習するは我にあり。来春公開予定の映画「ドラえもん のび太の新魔界大冒険~7人の魔法使い~」にも登場するそうですよ。エポック社。3,000円。

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2006/12/16

The Avant-Garde


未聴だったコルトレーンのアルバム、3枚目はトランペット奏者Don Cherryと共演したアルバム“The Avant-Garde”です。タイトルのThe Avant-Gardeという通り、ちょっと前衛的な音ですね。コルトレーンのアトランティック時代のモノなので、録音された時期が1960年とまさにフリージャズへ徐々に傾倒しようとしていた頃です。彼の同士であり、先輩でもあるオーネット・コールマンの曲を3曲も取り上げているあたりが、コルトレーンの意向が伺え興味深いところです。確かに前衛的ではあるのですが、今聴くとそれほど突飛なモノではなく、むしろ聴きやすいではないだろうか。ただ、ジャケットデザインがいまいちですね...。地の黄色の模様といい(意味が感じられない)、使われている絵(前衛的な絵なのか?)といい、タイポグラフィ(懐古趣味的だ)といい...、なんか音とマッチしていないような気がします。でも、中味はとても良いので、さすがコルトレーンといったところです。

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2006/12/15

天才アラーキー 写真の時間


前書“天才アラーキー 写真の方法”(11月9日blog参照)に続く第二弾、“天才アラーキー 写真の時間”を読みました。もちろん写真の撮り方本ではなく、荒木氏の写真を通した人生論です。前作よりも、より一層砕けた感じがしましたが、内容はいささか薄くなったような気がします。でも撮影現場の状況などをそのまま文字に起こしていたり、ヴェネツィア、韓国などでの個展の様子など、他国での反響振りも面白かったです。彼自身が、とことん下町の人間で在ることが述べられており、人柄が伝わってきます。そして、数々のエロティックなヌードを撮ってきた彼が行き着いたのは、究極のヌードである“顔”。今も日本人の“顔”を撮り続けているそうです。“顔”がいちばんいやらしいとか。いつものヌードも、もちろん撮ってはいるようですが...。還暦を超えてもなおパワフルに活動し続ける荒木氏は、本当に凄いと思います。集英社新書。798円。

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2006/12/14

クルト・ネフ氏


スイスの木製玩具メーカー“ ネフ社”の創設者クルト・ネフ(Kurt Naef)氏がお亡くなりになられました。享年80歳。去る11月30日にスイスの病院にて亡くなられていたそうで、僕は昨日気づいた次第です...。何やってんだか...。先日亡くなられた実相寺監督もそうでしたが(11月30日blog参照)、僕はクルト・ネフ氏が築き上げたネフ社の玩具に、大きな衝撃を受けた一人なのです。
ネフ氏はヨーロッパの木製玩具界のドンのような存在でして、それとは裏腹に、ご本人のその優しいキャラクターとサービス精神の大きさは、いろいろなところで伝え聞いておりました。そんな方だからこそ、あのような素晴らしい数々の木製玩具が作り上げられたのでしょう。代表作のネフスピールは、いまだに持っていない僕ですが、約50年前のデザインですが、微塵も古さを感じさせずいまだに光り輝き続ける木製の積み木であります。元々は家具職人だったそうで、片手間で作った積木を売ったら、本業の家具より売れてしまったそうです。
今年は美しい装丁の自伝本が出ていて、よっぽど買おうかと思っていたのですが、なにせ洋書なので翻訳版が出るのを待とうと思い、これも買っていませんでした。しかし、この人からは、naefの木製玩具を通じて、モノ作り対する真っ当なその姿勢と精神をおそわったような気がします。まだまだ現役でご活躍中だっただけに、残念であります。ご冥福をお祈り申し上げます。

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2006/12/13

MAG-LITE


先日JAZZ-LIVE発表会の撮影をする機会があり、行ってきました。LIVEが始まると店内の照明が落ちるので、いかんせん手元が暗くなりカメラの操作がしずらくなるなぁと思い、急遽ミニマグライトを買ってきたのですが、これがなかなか良いのです。
マグライト社は米国の会社でして、よく映画でもニューヨークあたりのポリスマンが腰に太いマグライトをさしているのを見かけたりします。タフさが売り物のライトでして、シンプルで持ちやすいデザインがこれまたGOOです。サイズも5センチくらいの小さなものから、30センチ以上もありそうなどでかいモノまで、たくさん揃っていますし。色もバリエーションがあり、買うときにワクワク迷いますね。今回はカメラと一緒に使う事を考慮して、ブラックにしました。
ヘッドの部分をキュッと回してやれば、灯りがつき、回す角度により照射距離を調節する事が出来るのです。予備ランプも1個本体の中に内蔵されており、非常に非常時の事を考えられた作りとなっています。これはもう、一家に一本ですね。

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2006/12/11

bags & trane


今だThe Baetlesの“LOVE”を聴いていない僕ですが、相も変わらずコルトレーンは聴いています。アトランティック時代の紙ジャケシリーズ“bags & trane”であります。バイブラフォン奏者のミルト・ジャクソンとサックスのジョン・コルトレーンの共演盤で、ピアノにハンク・ジョーンズ(この方先日、来日していたようですね)が参加しております。そしてベースはポール・チェンバース。
二人のニックネームがタイトルの表題曲“BAGS & TRANE”をはじめ、バラード調あり、アップテンポありでなかなか楽しめる一枚です。とくにミルト・ジャクソンのバイブラフォンの音色が美しい...。4曲目のシーツ・オブ・サウンドしているコルトレーンも最高です。
ジャケットデザインもなかなか渋く、ジャーマングレーの色が凄く良いです。アトランティックのロゴも墨一色で置いてあるところに、デザイナーのセンスを感じます。グレーはミルトのジャケットからチョイスしたのでしょうが、見ていると昔作ったタミヤの独軍の戦車の標準色“ジャーマングレー”を思い出します。エナメル系塗料のタミヤカラーを買って、戦車に塗りました。(シンナーのにおいで、いつも親父にガミガミ文句言われてたな...)二人の横顔の地味な写真もまた良いし。これはもうお勧めの一枚です。

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2006/12/10

華麗なるギャツビー


村上春樹新訳“グレート・ギャツビー”を読んだので、次は映画“華麗なるギャツビー”をレンタルDVDを借りて見ました。1974年の映画でして、ロバート・レッドフォードやミア・ファローをはじめとする役者陣は、なかなか本の中の登場人物のイメージにピッタリでした。監督はジャック・クレイトン。脚本にフランシス・フォード・コッポラという豪華な顔ぶれです。しかし、小説を映画化するという宿命か、かなり脚色されておりました。大事なシーンや登場人物が省かれていたり、筋書きがはしょられていたり...。とくにギャツビー氏とニックのやりとりは、もっと描けなかったのかなぁ...という感じです。しかし、当時の上流階級の服装やギャツビー邸でのパーティーシーン等、映画ならではの作りで、さすがというところです。レッドフォードが若い。ミア・ファローが綺麗。それにしても、お気軽にDVDでレンタルしてすぐに映画が見れるって...。凄いことです。

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2006/12/09

グレート・ギャツビー


村上春樹氏の新訳“ グレート・ギャツビー”を読みました。グレート・ギャツビーは学生の時読んだきりで、半分話を忘れていましたが、今回の新訳本ではっきりと鮮明によみがえり、新鮮な気持ちで読む事が出来ました。さすが春樹氏。彼のこの作品に対する思い入れはひときわ深いようで、めずらしく“あとがき“まで書いています。ハードカバーと新書の2冊同時刊行で、前者には当時のニューヨークの状況を書いたガイド本をおまけにつけ、春樹氏本人が執筆するという力の入れようです。装丁をいつものごとく和田誠氏が担当していまして、素晴らしい仕上がりです。ストーリーはとても救いようのない悲惨な話でして、お金持ちとはかくもこうありなのか...という事を、語り部である主人公ニックと共に読者は感じるのです。ここに描かれている事は、著者フィッツ・ジェラルドの私生活とかなり重なる部分があるようでして、著者自身の背景と重ね合わせるといっそう興味深いです。村上春樹氏は、随分前からこの作品をいつか翻訳したいと公言し続けていたので、ひとつの目標が達せられたのでしょう。先日のノーベル文学賞を逃したのは残念ですが、なんかそれも村上春樹氏らしいと感じました。そんな偉そうな賞は、僕はいいですと言いそうな感じですし。(賞をとってしまったら、仕方がなさそうに頂いておきますという感じかな...)この本は、彼の作家として大きな節目となるのではないでしょうか。彼の次なる新作長編作品が楽しみです。

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2006/12/08

HAL9000伝 その25


この頃のHAL9000は、なまいき度(ますます)アツプであります。ふてぶてしさこれ極まれりです。相変わらずカーテンも登りまくりの、引っ掻きまくり、テレビの上も登って小物を落としまくり...そこまではいいのですが、テレビの裏に入り込みアンテナ線をいじくりまくりです。またこの前は、ふとんの上のおしっこぐせが再発...。どうしたもんやらです。でも、わかっています。わかっているのです。我々にかまってほしいのですよね。かなりHAL9000をかまっているつもりなのですが、それでも物足りないようです。会社から帰ると、抱き上げてみるのですが、そんな時は逃げまくりです。あまのじゃくめ。やれやれです。

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2006/12/07

Adobe Lightroom



一眼デジカメの普及もさることながら、ここ2年で写真業界は一気にデジタルへ移っていきました。かくいう僕も、仕事で写真を撮ったりもするのですが、今はオールデジタルとなりました。決してフィルムはデジタルに比べて劣っているわけではないのですが、コストとスピードを考えると、デジタル化せざるを得ないです。そんな状況の中、デジタルとなると当然その写真データを扱うソフトが必要なわけでして、AppleのApertureがプロツールとして先行して出ていますが、いかんせんメモリ食いのソフトでして、自分が使っているMacで使うには苦しいのです。でもソフトのインターフェイスなど見ていると、さすがAppleでして、かっこいいんですよね...。そして後から追いかけで登場したのがこれ。Adobeの“Lightroom”です。まだ発売はしておらず、βバージョンなのですが、日本語版で試用版がダウンロード出来るので、使ってみました。使い勝手はなかなか良いです。フォトショップを普段扱っている人ならマニュアル等なくても使えます。わかりやすいインターフェイスで、メモリもAperture程は食わないようです。来年の4月まで試用出来るのですが、もう仕事でもバリバリに使っています。もともとRAW現像のソフトなのですが、それよりもむしろ写真の選び出しをするのにとても重宝しております。うーん、これは4月以降も、買うしかないかな...。ダウンロード希望の方は、AdobeのフォトショップCS2のページから登録すれば出来ます。

2006/12/06

母を訪ねて三千里


十数年振りに、カルピス名作劇場“ 母を訪ねて三千里 ”をレンタルDVDで見ました。子供の頃リアルタイムで見て、その後再放送を1度全話見たおぼえがあります。そして3度目。全52話に及ぶ、一代大河ドラマロードアニメーションであります。後のスタジオ・ジブリの面々が多く参加していた作品で、監督は高畑勳、場面設定として宮崎駿も参加しております。随所に、その後のジブリ作品の原点が垣間見え、今見るととても興味深い発見がたくさんありました。特にこの作品の特徴である日常描写は、凄まじいものがあります。“食べる”という生きる上での基本的な行動が、何度も描かれていたり、人と人とのつながりや友情、軋轢、争い、仲間、等々...様々な困難を主人公マルコ・ロッシくんの目を通して、我々は三千里にも及ぶ旅を共にし認識していくのです。子供に見せるのはもちろんの事、ニート等と呼ばれる無気力世代にもぜひ見てほしいです。これを見れば、何かをせずにはいられません。声優陣もベテラン揃いで、見ていて安心感があります。なぜ、今このような作品が作られなくなったのでしょうか...。今こそ、このような力強く、どの世代でも見られ、人が生きるという事を考えさせる作品が必要だと思います。永遠の名作です。これがお気軽にレンタルで見られるとは、時代は変わったなぁ...。

2006/12/04

d 12号


再三ご紹介させて頂いております雑誌 “ d long life design ”の第12号が発売されているので、しつこくご紹介します。ナガオカケンメイさん率いるD&DEPARTMENT PROJECTが、隔月刊で年6回発行しているデザインを考える雑誌です。今号は、トム・ディクソンさんを取材した川上典李子さんの記事が印象的でした。木村衣有子さんの「息のながい本を紹介します」も楽しみなページです。いつも自分が知らない本でなかなか面白そうなモノを紹介してくれるので、本との出会いの場で良かったのですが、今回は自分でもフェイバリット本の宮沢賢治 銀河鉄道の夜でした。一生に一度は読まねばならない名作です。その他、プロダクトデザイナー深澤直人さんの、“ふつう”のページなどなど...、薄くて中綴じの小さな雑誌ですが、中味はがっしりと読ませる雑誌です。580円。

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2006/12/02

Paul Desmond / Pure Desmond


我々日本人には“ Take 5 ”の作曲者でおなじみのポール・デズモンド。彼のアルバム“ Pure Desmond ”を聴いてみました。その名の通り、Pureなサウンドが満載でした。ポールの穏やかなアルトサックスの音色と、押さえ気味で優しいエド・ビッカートによるギターの音色が耳に心地良いです。うーん、いい。ピアノを入れていないあたりが、ポールのこのアルバムの狙いを感じます。ジャケットの写真は思いっきりイメージよりに傾いていて、意味が良く分からないのですが、とても印象的ですね。1974年9月の録音で、ブルーノートでおなじみのルディ・ヴァン・ゲルダースタジオで、もちろん彼がエンジニアリングを手がけています。このアルバムも、秋の夜長に、お酒でも飲みながら聴くのにお勧めですが、気がつけば12月。もう冬ですね。早いなぁ...。もちろん冬の夜にもお勧めの1枚です。

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2006/12/01

FIREFLY


自然食品指向のナチュラルローソンをこの頃よく街中で見かけるようになりました。僕も普段、会社近くのお店をよく利用しています。たまにふと目についたものを衝動買いしてしまったりするのですが、今回買ってみたのがこれ。“FIREFLY”というドリンクです。今時のペットボトルではなく瓶という素材とパッケージデザインに魅かれたのですが、中身はいわゆる野菜と果物が入った英国産のジュースでした。防腐剤、着色料、砂糖などはいっさい入っていないそうです。種類は4つあり、僕が飲んでみたのは“ chill out ”というリラックスをテーマとしたもの。お味の方は...。もともと僕は野菜ジュースというものが嫌いなのですが、これならばまあなんとか飲めるかな...というお味でした。うーん、微妙。そして気になるお値段は、強気の1本525円(税込)!!!!!!!! ...高いなぁ。