2006/10/30

あたらしい教科書 4 定番


プチグラパブリッシングがシリーズで刊行している新しい教科書シリーズの第4弾、“定番”を読みましたのでご紹介いたします。あなたにとって“定番”とは何ですか? 人それぞれに、自分にとっての“定番”があると思います。意識せずに、いつの間にか自然と使っているモノといいましょうか...。そんな様々な定番品を、その道のプロ達が紹介している本なのです。読んでいて、この本の趣旨がとてもこのblogと近いモノがあり、すごく共感が持てました。どの方達も、本当に良いモノを見極める目を持っていらっしゃり、さすがだなぁと感心です。僕にとっての定番品は、このblogでたくさん紹介していますが、しいてあげるなら...今こうして向き合って使っているアップルコンピュータのマッキントッシュ、通称:Macでしょうか。仕事で必要なので使っているのですが、ほぼ毎日使用している“定番”であります。これがないと、こうしてblogも書けません。これについて書き出したらキリがないのでやめときますが...。でも自分にとっての定番品を見つけると、暮らしが楽しくなりますよね。
それにしてもこの「あたらしい教科書」シリーズは、本当に面白い。「自発的に何かを学びとりたい人のためのファーストブック」と、出版社は謳っておりますが、まさにその通りだと思います。興味のあるテーマで、ご一読されることをお奨めします。現在シリーズ9まで出ていますよ。ある意味、この本も“定番”になりうるかもしれません。

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2006/10/28

金沢01 〜金沢21世紀美術館へ〜


金沢へ強行スケジュールで来ております。目的は、金沢21世紀美術館にて開催されている“ artificial heart 川崎和男展 いのち・きもち・かたち”を見るためです。東京から新幹線と特急を乗り継ぎ約5時間、JR金沢駅を降り立ってまず驚いたのがこの駅舎。サイバーで近代的な複雑な網状のアルミパイプが、建物に覆いかぶせるように張り巡らされ、入り口にはドンと、これまた複雑な形の木造の門が融合しているのです。なんだかよく分からん形状ですね...。金沢っていったい...。



到着して早速金沢21世紀美術館へ向かいました。今回、この美術館の建物自体を見るのも目的であります。設計が妹島和世と西沢立衛コンビのSANAAが手がけています。この二人、この金沢21世紀美術館等により、ヴェネツィア・ビエンナーレ第9回国際建築展・最高賞の金獅子賞を受賞しているのです。凄いなぁ。




円形総ガラス張りで、中のスペースは正方形や長方形、円形などさまざまなタイプの展示室が点在していて、好きな展示室からランダムに見ていくことが可能な形となっているのです。うーん、どこから見ても美しい形をしています。兼六園と金沢城公園の隣に位置し、開放的な場所にあり、とても気持ち良いところです。それでは、川崎和男展に行ってみましょう。(つづく)

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2006/10/26

岡本太郎が、いる


岡本太郎の秘書をされていた岡本敏子さんの著書「岡本太郎が、いる」を読みました。岡本太郎に対する愛で満ちあふれた本でした。面白かったです。50年にも渡り、彼女はずっと彼のそばにいて、サポートし続けてきたお人であります。本の冒頭で、岡本太郎が亡くなる(いや新生か)直前のエピソードに始まり、彼女が見てきた太郎のエピソードが、元気で優しさ溢れる文で綴られております。このお二人の関係も、ちょっと他に例を見ないんじゃないでしょうか。平野敏子さんは、仕事をする上でわずらわしさがないようにと太郎が気遣い、さらりと彼女を養女にし、岡本敏子となったそうです。あっけないくらい、ごく自然に。だがこの二人、夫婦でもない、恋人でもない、親子でもない、仕事の関係だけでもない、でもお互いになくてはならない存在であったのでしょう。単なる男女の関係性を超えた“ 超男女関係 ”と言っていいんじゃないでしょうか。
本にも書かれてある通り、太郎は亡くなってからも、様々なところで今も影響を与え続けている。正にタイトル通り“岡本太郎が、いる”のだ。数ある太郎自身の著書本も面白いが、本人ではない視点で岡本太郎を知るならば、この本は凄くいいと思います。前に「岡本太郎  岡本敏子が語る初めての太郎伝記」という本を紹介しましたが(7月22日blog参照)、あれはインタビュー途中で敏子さんが亡くなってしまい、中途半端な出来の印象が歪めなかったが(あと、読みやすかったけどインタビューの文章が好きになれなかった...)、こちらの本はそれより1,000倍は良いので、岡本太郎に興味がある方はぜひ読んでみて下さい。新潮社。1,600円。

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Mac Book Pro


MacBook Proが、いつの間にかリニューアルされていましたね。やっとこさですがIntel Core 2 Duoベースになりました。CPUパワーアップです。その他はHard Diskの容量が増えたぐらいで、外観は全くかわってないようです。今までのスペックですと、MacBookとほとんど変わらなかったので、これでより住み分けがはっきりしました。その名の通り、プロ向けのノートブックですね。うーん、いいなぁ。これでスマートに、さくさくっと仕事したいなぁ。とくにAppleの写真現像ソフト“Aperture 1.5”が使ってみたいところです。...とそこへAdobeの対抗ソフト“Light Room”の日本語版βバージョンがFreeでダウンロード出来るとの情報を得て、早速試しに今使ってみています。そちらは、また次の機会にご紹介しましょう。

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2006/10/24

ROAD SONG


美しいサウンドがあるから美しいジャケットが生まれるのか...。JAZZギタリスト、ウエス・モンゴメリーのアルバム“ROAD SONG”は、これ以上ないくらいサウンドとアートが融合したアルバムですね。写真家ピート・ターナーが広角レンズで撮ったショットを、モンゴメリー作曲の表題曲“ROAD SONG”のイメージを元に、デザイナー、サム・アンテュピットが見事にアートワークにまとめあげています。憎いくらい見事です。ヘルベチカのタイポと写真と余白だけの世界。しかし、このCDジャケットは余白の取り方は変わっているし、レーベルのA&Mのマークは省かれているうえ、裏面に写真の続きがありませんでした...。残念すぎます...というより、ここまでくるとオリジナルをバカにしている。でも、このアルバムは本当にいい。カバー曲も多く、“Greensleeves”や“Fly Me To The Moon”に、ビートルズの“Yesterday”と“I`ll be Back”までカバーしており、アレンジがとても良い。ピアノにハービー・ハンコックも参加しており、正にこれぞ名盤というやつです。ジャケットは飾りたいくらいなので、オリジナルLP盤が欲しいなぁ。一家に一枚、必聴です。

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2006/10/23

2006 F1シーズン終了


度重なるトラブルの連続。一時は最後尾まで下がったミヒャエル・シューマッハ。そのF1人生ラスト・ランは、本当に素晴らしい走りでした。結果4位までいくとは、凄いです。凄すぎます。最後まで熱き走りを見せてくれたドライバー、ミヒャエル・シューマッハ選手に拍手を送りたいです。結局フェルナンド・アロンソ選手が2位をとり、総合ドライバーズチャンピオンで見事1位に輝やき、ワールドチャンピオンになりました。2年連続も凄いです。そしてブラジル最終戦で、ブラジル人のフェリペ・マッサ選手が勝利した事も、大きな意味があると思います。僕らのスーパー・アグリ・フォーミュラー1チームもやってくれました。佐藤琢磨選手は今年最高の10位フィニッシュ。彼はマシンと共に確実に進化しました。うーん、素晴らしい。本年はF1の歴史の中でも大きな節目の年でした。果たして来シーズンは、どのような展開になるのか...。若きドライバー達の走りにも、おおいに期待ですね。全チームの皆様、ご苦労様でした。来年も、熱き戦いを見せてくれ。

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2006/10/22

ぼくらの小松崎茂展


東京・大手町にある「逓信総合博物館/ていぱーく」なるところで、『子どもたちの夢やあこがれを描き続けた画家/ぼくらの小松崎茂展』の展示が行われているので、見てきました。小松崎茂といえば、僕は今井のプラモデル・サンダーバードの箱絵を思い出すのですが、この方は戦中から挿絵画家として活躍されていたので、もの凄く膨大な数の絵を描いていらっしゃるのです。展示場には、時系列にそって挿絵やボックスアートの原画、雑誌等、約500点が展示されてまして、見応えたっぷりでした。どの絵を見ても、一枚の絵の中に様々なドラマが盛り込まれており、見る者の想像力をビンビン刺激しますね。



中でも、やはり得意の戦艦の原画は、特に迫力がありました。プラモデルの箱等、印刷されたモノは当然年月が経っているので、色あせてしまっていますが、保存状態の良い原画は、色彩鮮やかに光り輝いておりました。凄い...。この展示会の題名通り、正に“子どもたちの夢やあこがれを描き続けた画家”でありました。そんな僕も、多大に影響を受けた一人であります。2001年に86歳でお亡くなりになるまで、生涯現役で描き続けられました。展示場の最後に、ライフワークであった戦艦大和の油彩画ありました。亡くなった2001年に描かれたものなのですが、海上を進む大和を“真後ろ”から描いているのです。まるで、氏が大好きだった大和と共に自分も旅立っていくかのごとくに。12月3日まで。男子はとくに行くべし。

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2006/10/21

Compact disk of glass


ガラス製の音楽CDが開発され発売されたという、かなり気になったニュースをご紹介。ガラス製は世界初だそうでして、現在流通されている一般のプラスチック製のCDと違い、ガラスなので当然透明度が高いので、レーザーで情報を読み取る精度が高く、温度や湿度変化を全く受けないため、音のゆがみがなく音質も劣化しないとか。だからいつまでも同じ状態で聞ける。それに何よりも見た目が美しいですね。ケースもガラス製です。ですが、完全手作りの為お値段もまたすごい。1枚98,700円。うーむ...。開発がトエミ・メディア・ソリューションズ社で、発売元はN&Fレーベルというメーカーです。開発に約10年かかっているそうです。第1弾として、バッハの「G線上のアリア」などの録音を入れたものを発売したが、予約販売で約1カ月待ちだそうです。数が増えれば、値段はもっと下がるでしょうけど...。とにかく、その自慢の美しいサウンドを、一度視聴してみたいです。

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2006/10/19

Bravia New CM


以前お伝えした(8月1日blog参照)ソニーBraviaの新CMが出来上がったようです。70,000リットルのカラー塗料と爆薬を用いて、取り壊し予定のビルを爆発する色彩で再現したもの。いやこれは凄い。かっこいいなぁ。編集で音楽とうまくシンクロさせているので、見ていて気持ちがよいです。監督はJanathan Glazerというお方で、ミュージックビデオ界で有名な人だそうです。僕は知りませんでしたが。やりますねぇ。使われている音楽が、たしか映画「時計仕掛けのオレンジ」で使われていたベートーベンの曲だったと思うのですが...。Braviaの特設サイトでは、完成CMの他にもイメージギャラリーなどあって、いろいろと見られます。必見の映像ですよ。

Google Earth


Googleが突如、Mac向けのサービスを充実させはじめました。まあ、もともとGoogleはのAppleの精神に敬意を払っているらしく、Google自体が、非常にAppleっぽい部分を多々感じさせます。なんというか、フレンドリーでユーモアを忘れない精神と言いましょうか...。そんな中で、前から使用してみたかった“Google Earth”Mac版をダウンロードし、早速インストールして使ってみました。いやこれが、面白い。住所を入力すればその周辺のMAPが表示されるのは、既存のMAPサービスと同じですが、その操作感が全然違います。自由に回転出来る地球から、一気に自分の住んでいるところへ画面の視点が、ググーンと寄っていく様は圧巻です。衛星写真の密度もなかなか細かく鮮明です。まるで24のCTUが使っていそうなソフトです。その他にもいろいろと機能がありますが、ひさびさにアプリケーションで感動しました。さすがGoogleですね。イームズのパワー・オブ・テンのような映像も楽しめますよ。いろいろと使い勝手がありそうです。もちろん、すぐれた道具は使い手次第ですが。ただ、ちょっとマシンパワーとネットの速度が求められますね。興味がある人は、お試しあれ。

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2006/10/17

yass-photo


yass-photoというページを公開してみました。ぜひ覗いてみて下さい。これから少しずつ、写真をアップしていこうと思います。このblogタイトルからリンクしてます。もしくは下記のアドレスへ。


http://fotologue.jp/yass-photo

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2006/10/15

デザインという先手


川崎和男の本「デザインという先手 日常的なデザインガンビット」という本を読みました。これは川崎氏が雑誌MacPowerに連載しているエッセイをまとめたモノで、あしかけ15年もの間連載が続いております。本書はその6冊目にあたります。タイトルにもある“ガンビット”という聞き慣れない言葉がありますが、これは“先手を撃つ”という意味だそうです。つまりまさしくデザインするという行為は、全てにおいてこれにあたります。2004年前後の連載のため、札幌市立大学の初代学長就任要請から、一転して札幌市からの突然の辞任要請への経緯が書かれおります。安易に、川崎和男というネームバリューを冠に、大々的に大学を作ろうという札幌市の思惑と、氏が作ろうとする大学は、既存の範疇でおさまるわけが無いことは予想出来なかったのだろうか...。あの川崎和男が学長になるのですから、お役所感覚でいくはずがない。ただ、川崎氏は(当たり前ですが)本気で、札幌に良い大学をデザインしようとしていただけに残念です。氏のエッセイは、どのエピソードを読んでも、深く考えさせられます。ところで、僕はこの本を2冊買うはめになってしまいました...。僕はいつも2〜3冊同時に本を読んでいるので、読んでいる途中でどこかに置き忘れて、なくしてしまったのです。さんざん思い当たるところを探したのだけど、結局見つからずじまい。うーん、どこにいってしまったのだろうか。しょうがないので、もう一冊買いました。アスキーより出版。2,200円×2也。とほほです。

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2006/10/14

オーロラの救世主


僕がちゃんとELOを聴いたのは、ジェフ・リンがプロデュースしたジョージ・ハリスンのアルバム「Cloud9」を聴いて、彼の名を知ってからです。1988年頃ですか。もちろんそれまでにも高校生の時ELOの“Calling America”がヒットしていて、カセットテープに録音してさんざん聴いていたり、その頃一番聴いたのは、DAICON4オープニングアニメで使用された“Twilight”です。懐かしいなぁ。だが、ビートルズオタクであるジェフ・リンは、ジョージを通して知ったのです。代表作である「ディスカバリー」や「アウト・オブ・ザ・ブルー」等は聴いていましたが、なぜだかその3部作の第一弾である「オーロラの救世主」はそのうち聴こうと思い...今の今まで聴いていませんでした。この度、ジェフ・リン自らのリ・マスターにより再発売されたので、ようやく聴きました。76年作品で不滅の名曲「テレフォン・ライン」が収録されております。うーん、素晴らしい。ELO独特のストリングスを取り入れた、疾走感あるPOPな曲の数々は、今聴いても古さをまったく感じさせません。ジャケットのELOマークが入ったUFOみたいな物体は、たしかコレではじめて登場したとか。他のアルバムもり・マスタリングされて再発されているようなので、これを機会に全部聴こうかな...。

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2006/10/13

シャア専用 iPod nano


アップルコンピュータは本日、シャア専用 iPod nanoを発表しました。というのは冗談ですが、赤い塗装を施した特別版「iPod nano (PRODUCT) RED Special Edition」を出すのは本当のようです。なんでもこれはアフリカにおけるHIV撲滅や、苦しむ人の支援を目指す「(RED)」プロジェクトに賛同して企画された製品だそうでして、これを購入すると、「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」に10ドル寄付することになるそうであります。しかし値段は既存の発売しているモノと変わらず2万3800円。うーん、さすがアップル、やることがにくいです。ちなみにこのこの(RED)プロジェクトは、Bobby Shriver氏とU2のBonoとが中心となって設立したものだそうで、アメリカンエクスプレスやアルマーニ、GAPなども参加しており、関連商品が出るとか。「iTunes (PRODUCT) RED Card」も出すそうで、僕は買うとしたらこちらです。でもこの強烈なレッドは、かなり魅力的ですね。明日からにも発売するみたいです。このスピード感もさすがアップルです。

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2006/10/12

DoCoMo 冬モデル発表


ドコモが携帯端末の冬モデルを発表しました。ナップスターとの提携により、音楽携帯にかなり力を入れているようです。auをかなり意識してでしょうか。でも、ざっと見る限り、やはり気になるモデルは無いですね...。ソニエリも折りたたみ型の音楽携帯ですが、見る限りではそんなに魅力的には見えないなぁ...。iPodに似てるし...。液晶画面に「BRAVIA」の技術を投入しているそうですが、だったらワンセグ携帯にするべきです。キャリア主体のDocomoの策略が見えます。うーむむむ...。今回はFOMA STICKのような格好いいストレート携帯は無いのですね。auも今ひとつ個性的な携帯が出てませんし...。噂のモデルの年末発表を待つべしです。(本当に出るのかな...)

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2006/10/11

HAL9000伝 その21


猫の身体の伸縮率については、凄いものがあると思います。以前も少し述べましたが、HAL9000が寝起きにファーツと伸びをすると、下半身がむにゅーっと卵形になり、そのまま前方へ重心をうつし、卵体が前へ移動して異様に身体が伸びるのです。そんなわけで、思いっきりリラックスモードであくびをして、まるで人のようにふぁーつと手を伸ばす時があるのですが、これがまた伸びる伸びる。うーん、ちょっとだらけ過ぎではないですかね...。この頃、HAL9000の下半身は、いわゆるエプロン状態になってきてるし。まあ、僕も猫の事言えず、ちょっとお腹が出てきたのですが...。

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2006/10/10

FLIGHT TO DENMARK


先日、JAZZピアニストのデューク・ジョーダンが、8月8日にコペンハーゲンで亡くなったというニュースを聞きました。ジョーダンのアルバムは、ブルーノートの『Flight To Jordan』しか聴いたことがなかったのですが、CD屋さんで『FLIGHT TO DENMARK』というアルバムを見つけ、3週間ぐらい買おうかどうか迷っておりました。輸入盤にしてはかなり値段が高く感じ、事前にリサーチしてから買う事に決めました。こういうとき、WEBからはいろいろと情報が引き出せるので、参考になりますね。でも結局、音を聴かずしては判断できず、次なる決め手はジャケットデザインでした。ジャケ買いはあまりしないのですが、これは当たりました。雪の中に、コートを着てひとりたたずむデューク・ジョーダンの姿が印象的で、まさにこのアルバムのサウンドを見事に表現しておりました。『Flight To Jordan』は、やはりブルーノートサウンドだからか、アルフレッド・ライオン色が強く、はじけるようなピアノの音色にホーンサウンドがふんだんに使われており、これはこれで凄く大好きです。しかしこの『FLIGHT TO DENMARK』は、別格ですね。トリオでの演奏なので、あくまでピアノ主体のメロディで、彼の奏でるとても美しいサウンドに虜になりました。とくに自作曲の“No Problem”や“JORDU”が、もの凄く気に入りました。うーん、素晴らしい。名盤たるゆえんでしょうか。これはもうお気に入りの1枚です。お仕事BGMに、秋の夜長の読書BGMに、ぴったりだと思いますよ。

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2006/10/08

F1 鈴鹿


だーっ! F1第17戦鈴鹿グランプリ、ミヒャエル・シューマッハ、リタイア...! アロンソ優勝。予想外の結末に驚きました。やはりF1は最後まで何が起こるかわかりません。うーん、シューマッハは本当に残念。これでアロンソはワールドチャンピオンに逆大手。次回最終戦ブラジルグランプリで真のワールドチャンピオンが決まります。もちろん、まだシューマッハにもチャンスはあります。さて、どうなることやら...。あと今回のレースで、我らがスーパー・アグリ・フォーミュラー1チーム、佐藤琢磨、山本左近、両名とも完走出来たのは、本当に良かったです。これで、とりあえずは鈴鹿でのF1は最後です。来年、富士スピードウェイでの彼らのさらなる進化した走りに期待します。がんばれ僕らのスーパー・アグリ・フォーミュラー1チーム! ありがとう鈴鹿サーキット!

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2006/10/07

Blue Sky 2


ここのところ雨が多く、梅雨のようにジメジメしたいやな天気が続いておりましたが、今日はようやくカラッと晴れました。濁った空気が雨で洗われたからか、空の抜け具合も凄いですね。たしかジョン・レノンのライブアルバムで、こんな空のジャケットがありました。うーん、風も心地いいです。カーテンを通して窓から入る光はやわらかく、HAL9000は身体いっぱいに浴びていました。なぜだか獲物を狙う体勢です...。F1の予選を見ながら、久しぶりに部屋掃除をしました。きれいになった部屋もまた気持ちいいです。はい。

2006/10/06

Number F1鈴鹿


今年のF1は、いろいろな意味で大きな節目を迎えようとしている。一番大きな要素はシューマッハの今季限り引退ですが、もうひとつは日本グランプリの開催地である鈴鹿サーキットでの開催が今回で最後になることでしょう。僕自身、93年に一度、鈴鹿へF1を見に行っています。その時アイルトン・セナが優勝しました。セナはマクラーレンでのラストランであり、日本で走るのもそれが最後になってしまったわけだ...。セナ亡き後、F1界を引っぱっていったのは、やはりミヒャエル・シューマッハであろう。7度のワールドチャンピオン、数々の伝説的な走りは、永遠にF1ファンの記憶に残るでありましょう。で、そのシューマッハの日本でのラストランであると同時に、鈴鹿サーキットでF1が開催されるのも、これが最後。そしてワールドチャンピオン争いで、シューマッハと2年連続王者を目指すアロンソとのガチンコ対決の場となる。そして我らがスーパー・アグリ・フォーミュラー1チームの琢磨くん最大の見せ場の地となるはずでもあるのです。そんなF1界の状況を、今号の雑誌「Number F1鈴鹿」にくわしく書かれています。いつもながらに写真が素晴らしい、読ませるグラフィック雑誌であります。読んでいると、なんだかこちらも燃えてきます。マンネリではありますが、最後にこの一言でしめたい。がんばれ僕らのスーパー・アグリ・フォーミュラー1チーム!! 明日の日本のF1をつなげるために! そしてシューちゃん率いるフェラーリも!

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2006/10/04

手塚治虫 原画の秘密


今までに、漫画家、手塚治虫の生原稿を見る機会は何度かありました。初めて見たのは、手塚治虫が亡くなられた翌年の90年に、国立近代美術館で行われた“手塚治虫展”でした。美術館で漫画の展覧会が行われたのは初めてではなかったでしょうか。手塚治虫の業績を原稿を並べることで提示し、とくにストーリーテラーとしての一面を深く解説していた展示だったと思います。その時、漫画というものが手塚の死をきっかけに、やっと一文化として認められたのだと感じました。しかし、それらの事をよりも展示されてあった生原稿を見て驚いたのは、切り貼りで修正がしまくられていた生原稿でした。とくに、登場人物の顔の上には、書き直された顔が貼ってあったりして、とにかく何度も修正された後が見てとれたのです。その迫力たるや、印刷物からではわからない何かが感じられました。そう、手塚は作品が単行本にされる時や、原稿を入稿する直前など、幾度となく原稿をはさみでちょきちょきと切り刻み、時にはストーリーの構成さえも変えて、原稿を機会あるごとに修正していたのです。それがわかった時は、衝撃でした。手塚治虫程の多作な人は、描き終わってしまった原稿には、そんな事をする暇は無いだろうと思っていたからです。そこまで、自分の作品に責任を持ち、愛していたのだと思うと感動します。この本「手塚治虫 原画の秘密」は、そんな手塚氏の生原稿やボツ原稿から、その秘密を解こうというもの。読んでみたら、なかなか興味深い事実が見えてきて面白いです。ジャングル大帝に関しては、ラストシーンが足掛け25年かけて、変わり続けております。ブラックジャックの顔の下には、ひょうたんつぎがいたとは...。うーん、凄いなぁ。これはもう、一研究テーマとして、もっと深く追求してほしいところです。新潮社。1,400円。

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d 第11号


D&DEPARTMENTが発行している雑誌 “ d long life design ”の第11号が出ました。その名の通り、我々の身の回りに存在する「ロングライフデザイン」というものをテーマに書かれた隔月刊の雑誌です。このblogでも再三ご紹介(前回は8月6日blog参照)しております。なので、新たにここで言うことはないのですが...今号も本当に良かったので、ご紹介します。「DEAN&DELUCA」の創業者、ジョルジォ・デルーカさんのお話し記事も良かったのですが、今回一番印象に残ったのは、プロダクトデザイナー秋田道夫さんの記事。「中学生のためのプロダクトデザイン入門」と題し、プロダクトデザインを通して、もの作りとは何たるかを中学生でもわかるぐらいやさしく丁寧に書いてあります。デザインする上で一番大切なモノ...それは...、本誌を読んでみて下さい。580円。

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2006/10/02

猫草栽培セット


無印良品からは、様々な日用品が出ておりまして僕もいろんなモノを愛用しております。定番品になっているのが“お香”や“罫線が入っていない無地のノート”ですね。僕はノートを、主に仕事で、打ち合わせ内容を書き取ったり、スケッチ画を書いたりするので、一般のノートだと罫線が邪魔で使いにくいんです。でも無地のノートが、これが意外に売っていない。あるとすると画材屋さんで売っているクロッキー帳になってしまうんですよね...。ノートとしてB5サイズで、しかも168円という安さは無印しか出してないのではないでしょうか。重宝してます。そんな無印から、なんと猫草も売っていると会社の猫飼いのKさんから聞き、早速手に入れて栽培してみました。この猫草、土のかわりに再生粉砕パルプを使用しているらしく、捨てるときは燃やせるゴミとしてこのままポイと捨てれるのが大きな特徴です。大きさも手頃で、2個セットで200円という安さ。しかも見た目のデザインも、ファニーでなかなか良いのです。水をやって、なんとか草が生えてきたので、早速HAL9000に与えてみました。最初なかなか興味をしめさなかったのですが、恐る恐るクサクサとわずかながら食べてました。うーん、こいつはお奨めです。

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2006/10/01

Numero TOKYO


フランスのファッション・モード雑誌“Numero”の日本版が、来春創刊されるそうで、創刊0号が先行して出ていたので手に入れました。この手の雑誌は洋書屋さん等で、たまにパラパラと立ち読みするぐらいなのですが、これもパラパラと見ていたら、マーク・ジェイコブズのインタビュー記事に安藤忠雄のインタビュー記事もあり、写真家のテリー・リチャードソンの東京来日記事、新宿特集等が目を引いたので貰ってきました。あ、宮崎吾朗監督のインタビューも載ってましたね...。さすがフランス本家のモード雑誌なので、写真やグラフィックのクオリティは高く、通販カタログのような日本のファッション女性誌とは大違いです。しかも創刊号は、なんと無料です。5,000部程しか出ていないそうなので、本屋さんへ急ぐべし。

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印刷解体Vol.3 LAST!


渋谷パルコの地下にあるロゴスギャラリーにて“印刷解体Vol.3 LAST!”というイベントが行われていまして、早速行ってきました。かつて印刷は活版印刷なる手法で行われておりまして、文字(活字)をひとつひとつ職人達がひろって、組み上げたものを原版にして印刷していたのであります。いつしか活字は電算写植に移り変わり、その後パソコンによるDTP革命が起こってからは、文字はデザイナーがパソコン上で自ら組む時代に突入し、あれよという間にオンデマンド印刷が主流になりつつあります。でも活字で組まれた印刷物は、どこか手作りのにおいが感じられ、非常に愛着が沸くのです。そんな活字を、ここではバラ売りで売ってくれるのですよ。このイベントは一昨年前に第1回目が行われ、今年で3回目なんですが、これで最後にするそうです。...という事は、活字が買えるチャンスも今回限りとなるのです。なんと...!! 会場にはたくさんの人が来ておりまして、皆熱心にピンセットで活字をひろっていました。いやこれは何ともいえない光景です。面白いなぁ。今年はとくに欧文書体が充実しており、僕もいくつか買ってきました。あと活版印刷による名刺フルオーダー受注会なんかもやっておりまして、これは事前予約が必要です。活字自体も見るチャンスなどめったにないと思いますので、ぜひ見に行くだけでもお奨めします。10月16日まで。急ぐべし。

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